俺たちに明日はない [VHS]
期待を良い意味で裏切ってくれた古典ギャング物
白黒の平坦な映画を想像していましたが、カラーで音響も良いです。
純粋なギャングに今でも魅せられる人は多いはず。
組織に属さないギャングの成れの果ては・・・
君たちに明日はない (新潮文庫)
アマゾンの「おすすめ」で偶然見つけた、山本周五郎賞受賞の本である。一般企業から依頼を受けて、社員の退職斡旋を請け負い、高い成功率でノルマをこなす退職斡旋専門会社に勤める主人公。退職斡旋をする相手は、辞めさせられて当然の人から、能力があるにもかかわらず派閥争いの都合で辞めさせられてしまう人まで多種多様であるが、主人公はプロ意識をもって冷徹に自分の仕事を進めようとする。ところが、色々な人間関係のしがらみで、どうしても自分の役割に徹しきれないところが主人公のかわいいところ。小説は、退職斡旋される対象にしたがって5つの章に分かれており、章が進むごとに主人公が成長していく。間延びすることなくテンポよく話が進むので、読み手の方も休みをもらえず、一気に読み進めるしか仕方ない。ちょっと不必要に下品な箇所が数カ所散見されることを除けば、気楽に読めるエンタテイメント小説である。
俺たちに明日はない [DVD]
この「俺たちに明日はない」は絶対一回は見ておくべき作品です。
年代的には古いですが、その古臭さを全く感じさせないくらい面白いです。
最後のボニーとクライドが多数の警官達と銃撃戦を繰り広げた末に銃弾の嵐を浴びて散っていくシーンはかなりインパクトあり!
俺たちに明日はない [VHS]
この映画にはあると思う。
たしかに、主人公が犯罪者ということで、感情移入できない観客もいるかもしれない。モラルで彼らを否定するのはたやすい。
しかし、明日の見えない時代の中でもがき苦しみ破滅する彼らが
現代の閉塞感とどこかオーバーラップし、少し共感することができた。
その共感があったからこそ、ラストシーンは胸が痛み、切ない。
最後に死ぬフェイ・ダナウェイのなんと美しいことだろう。
俺たちに明日はない [Blu-ray]
作品自体は今さら何も言いません! アメリカン・ニューシネマの傑作なのは
誰もが認めるところですね。
ギリギリ、フィルムで観た世代なのですが、
今はなき、東京駅近くの八重洲スター座で観た記憶が甦ってきました。
さてこのブルーレイですが、シーンによってはむらもありますが、
全体的には高画質に画像が甦っています。
特にフェイ・ダナウェイの口紅のぬり方、ブロンドの髪の毛1本1本が風になびく
ところなど、はっきりと見て取れるのにはビックリしました!
特典映像も、以前DVD2枚組でリリースされていたときのメイキング、
未公開シーンなどすべてブルーレイにも収録されています。
さらに日曜洋画劇場で放送された、野沢那智さんと平井道子さんの名吹替も
DVDに引き続いて収録されているのもうれしいところです。
ただ残念なのは、本編自体モノラルなのはしょうがないのですが、5.1ch化されて
いないのが個人的には残念に思いました。
衝撃的なラストの「デス・バレエ」シーンが立体的な5.1chだったら
迫力が違ったと思うのですが…。
ちなみに特典映像はステレオでした^^;
ジャケットもお馴染みではありますが、ポートレート風なモノクロカットで
COOLですし、この作品がお好きな方はぜひ買い換えても損はないと思います。