サウス
音楽が好きなんだ~って思う。
初めはヘザーノヴァの声ってあんまり好きじゃなかったけど
聞いているとぜんぜん飽きないし、すっごく穏やかで落ち着く。
春の陽だまりの心地よい風の吹く海辺って雰囲気。
明るくて強制しない音楽。でも核はしっかりしていてリズムがあっていいです。
ラブ・アップセッターズ フィーチャリング・ティカ
映画『とらばいゆ』のサントラですが、1枚のアルバムとしてびっくりするほどバランスがとれています。選曲がいい、曲順がいい。頭からずっとそのまま聴いていっても、違和感がなく、部屋の中を、いいかんじの音の色彩感でそめてくれます。
選曲は、楽曲を提供しているTICAがやったのだとばかリ思っていたら(アルバム全体の雰囲気が、彼等の曲の世界にとても近かったから)、監督と主役の市川実日子だと知って驚いた。
ジャケットには、映画の中の場面写真がいい感じに入っていて、楽しめます。裏面に写っている主人公の部屋が、とてもカラフルで可愛くて好きです。
暗い日曜日 ― オリジナル・サウンドトラック
「暗い日曜日」も素敵ですが、このCDでは、私は「アンドラージュの
ピアノ」が一番好きです。(英語では「アンドラージュのテーマ」
ドイツ語では「アンドラージュは弾く」となっているようですね)
ストーリーでは、ヒロインの女性の誕生日にアンドラージュがプレゼント
したこの曲が、完成して「暗い日曜日」になったことになっていますが、
それはちょっと無理があるな~、と思います。全くの別物ですからね。
それはさておき、この「アンドラージュのピアノ」、映画のあちこちで
その編曲が使われていて、さまざまな見事な効果をあげていました。
このサウンドトラックで「アンドラージュのピアノ」に再会できて、
本当に幸せです。
ただ、せっかく主演女優が歌う「暗い日曜日」のドイツ語バージョンが
収録されているのに、ブックレットには邦訳はおろか、歌詞さえ載って
いないのは、どういうことでしょう? その辺を確認したい方もいるのでは
と思います。(星を5つにしないのは、そのためです。)ヘザー・ノヴァが
英語で歌うものとは、内容もいくぶん違っているのですから。
アイ・アム・サム
小6のときからビートルズが大好きだったが、このサントラの存在は大きかった。ビートルズには敬意を表していたがこのサントラはそれに加えて各アーティストの存在もきちんと表現されているのだ。
グロウ・スターズ
なんとなく思うのは彼女はバミューダ版COCCO(順序で言うとCOCCOが日本版ヘザーノヴァというほうが正しいのだろうけど)みたいな感じです。時々重く、暗い。でも声は驚くほど澄んでいて綺麗。歌詞にも様々な苦しい恋の経験のあとが伺えます。またバミューダの自然の中で育ったせいか、ところどころに海や星などの自然に囲まれているような気分にさせてくれるところがあります。表題作グロウスターズも「輝く星の下でキスして」なんてロマンチックな歌詞で始まります。個人的には4曲目「シェル」が好きです。重暗い中にもある美しさ。透明な海みたいな声。是非聴いてみてもらいたいです。