ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク [Blu-ray]
一作目のメイキングの中でスピルバーグがこう言っていました『ゴジラじゃない、恐竜を見せたかった。』と。
では何故二作目でT−レックスを怪獣扱いしてしまったのだろう。
ヒトの傲慢を表現したかったのかもしれないけど、島の中の騒動だけで充分だったのでは。船が着くところから、島に帰るまで、ストーリー性もほとんど無く、怪獣扱い以外の何物でもないでしょう。ちなみにこの部分は、原作にはありません。
一作目に感じられた製作スタッフの恐竜への愛情は一転して、“技術的にはCGで何でもできるぞ”という作中人物と何等変わらない傲慢さに思えました。それから、二作目は古生物学者が出てこなくて、何故数学者?と思ったのですが、これは原作を読めば解ります。娘として女の子が出てきますが、ストーリーにほとんど関係の無い存在で、何か意味があったのでしょうか。
せっかくステゴサウルスの登場でワクワクしていたのに、良かったのは狩猟の場面くらいまでで、骨折したT−レックスの幼体を運び込むところから後半は、私には面白いと思えませんでした。
スペクタキュラー・スピルバーグ
音質がすばらしい!
演奏の録音はもちろんですが、効果音がまたすごい!
「ジュラッシックパーク」では、今にも恐竜から頭を喰われちゃいそう!
個人的には「ポルターガイスト」が、ドラマの印象と違ってかわいらしいので好きです。
ロストヒーローズ
個人的にはPSの『スーパーヒーロー作戦』以来、本当に久々のコンパチヒーローシリーズです。
まあ上記の作品は、知ってる人は知ってると思いますが正直アレでしたので、今作に対しても過度な期待はしないでおこうと思っていました。
しかし新情報が出るたびに嫌でも期待は高まり、それと同時にもしハズレだったらという不安もかなり大きいものになっていました。
本当によかったです、大当たりで。
デフォルメされたヒーローのゲームなんて、パッと見では子供向けにしか思えないでしょうが大間違いです。
メインターゲットは明らかに20代半ば〜30代前半、つまり子供の頃『グレイトバトル』等で遊んでいた層であり、ゲームの内容もそれに見合った歯ごたえのあるものになっています。
ゲームとしては、ごくオーソドックスな3DダンジョンRPGです。
「◯◯に行って××をせよ」といったクエスト(おつかい)を各マップで繰り返します。
やることと言えば、微妙に高いエンカウント率の中、マップを行ったり来たりして敵と戦闘、それだけです(無論ストーリーはきちんとありますよ)。
硬派すぎて現代では通用し難いゲームデザインですが、むしろそれがいいと思ってしまう方々にとっては素晴らしい作品となることを保証します。
細かい不満は山ほどあります。
装備を一度外さないと強化できない、いつの間にか倉庫が補欠の見つけてくるカス素材で埋め尽くされている、ちょっと需要とずれてるショートカットの配置、ライドダンジョンが単純につまらない・・・
などなどあるんですが、なんというかそれもひっくるめて魅力と言えてしまうような感じがあります。
(ツメが甘いだけであって、全体的に不親切だというわけではありません。念のため)
普通にゲームとして十分面白いですが、やはり肝はキャラクターの魅力です。
原作を知ってる作品が多ければ多いほど楽しめることは間違いないです(パーティーメンバーを選抜する際の苦悩もそれに比例しますが)。
素晴らしいのは「いくら好きでもこんな弱い奴使えねえよ」というキャラがいないこと。
さらに「フォース」と呼ばれる回復や補助魔法的なスキルは、パーティー内の誰にでも自由に付けられるので、「このキャラ知らないんだけど回復役として仕方なく…」なんてことも起こりません。
各技の演出もきちんと原作ファンのツボを抑えてくれています。
逆に言えば、原作を知らない作品に関するストーリーが展開している間は置いてけぼり感を食うことになるでしょうが、これをきっかけに原作に興味を持てるかもと前向きに考えましょう。
それからいないとは思いますが、原作を知っている作品がひとつもないのに購入を考えてるという方はやめておいた方がいいと思います。
いくらゲーム部分が良質とはいえども、ストーリーや演出を楽しめないのでは、このゲームの魅力はおそらく10000分の1程度しか味わえません。
最後に3DS版の大きな利点ですが、やはり下画面にマップが常時表示されていることですね。
私は他の3DダンジョンRPGの入り組んだダンジョンなんかでは、誇張抜きに1000回ぐらいマップを開きますので、この常時マップ表示は本当にありがたいです。
ただ、その点に魅力を感じない方には絶対にPSP版をおすすめします。
PSP版のみに搭載されている「カスタムサウンドトラック機能」。
HERO技という、ゲージが溜まった時のみ出せるいわゆる超必殺技を使用した際に原作BGMが流れるのですが、これをなんとPSPに音楽データを入れることによって自由にカスタマイズできるという機能です。
つまり自分で設定した主題歌や挿入歌をボーカル付きで聴きながら、HERO技の超かっこいい演出を楽しむことができるというわけです(『Double-Action Ax form』をバックに戦うなんてこともできるでしょう。羨ましい)。
商品ページを見て迷っている方は、少なからず特撮やガンダムに興味のある方でしょう。
多分ですけど買って後悔はしない出来だと思いますよ。
ただし決して易しいゲームではありませんので、その点は注意なさってください。
※プレイに向いている方
・参戦作品の中に好きなものがいくつかある
・ダンジョンをわざと無駄にうろついてレベルを上げるような行為が好き
・オートマッピングのゲームはマップをすべて埋めないと気が済まない
※おすすめできない方
・好きな参戦作品がない
・単調なゲームが嫌い
・RPGにおいて探索部分よりもストーリーに対する興味が強い
ロスト・ワールド~ジュラシック・パーク~(THX版)【字幕ワイド版】 [VHS]
ジュラシックパークは斬新で感動的だった。
しかし続編はそれがない。
越えられない壁があるのだろう。
スタンリーキューブリック、黒澤の次の巨匠になって欲しい。