娘の結婚 [DVD]
是非オリジナルの晩春も見ていただきたい。まったく現代においても色褪せていない小津監督の昭和24年作品である。小津監督の映画によって作られたであろう日本映画界の太い流れを市川監督が見事に再現しているように思います。
昭和24年に晩春が出来た事が未だに想像できないでいます。もちろんこの市川監督作品も素晴らしいと思いますが、小津作品を越えているかと聞かれれば、越えていないと言わざるをえないです。
にんぽぽ123(1) (モーニングKC)
犬のような、猫のような、人間のような、ノラちゃんの物語。
このノラちゃんが愛しすぎて、何をやっても胸が苦しくなります。
もうどこにもいかないで!家にいて!!と何度も思い、ににぎりのぬぬとの話では涙が出ました。
大事な大切なひと(もの)を失う怖さがすごく伝わってきました。
ひとつひとつの言葉が、絵が、効果音がミサイルの様に心に突き刺さる作品です。
二巻も楽しみです★(是非、ノラちゃんマスコットとか付属して欲しいです)
ちなみにこの漫画で言う「まめ」とは肉球のことです。
船を建てる 下
こんな作品が10年以上前の老舗少女漫画誌で連載されていたなんて!
海辺の街で暮らす2匹のアシカ、コーヒーと煙草。
ムダのない線で描かれた物語は、一編一編が良質の短編映画のように読む人の脳裏に深い余韻を残します。
下巻には旧版4巻〜最終巻までを収録。散らばったピースが集められ一つの物語が現れる終盤の手腕に脱帽。
崩壊と再生、罪と許し、そしてパレードの終わりと新たなる始まり。
新しい装丁もかわいらしいです。カラー頁3Pが描き下ろされています。ぜひ一読を。