眠れぬ夜の奇妙な話コミックス 時間の歩き方 3 (ソノラマコミックス)
半年くらい前に1&2巻の存在を知り、続巻を楽しみにしておりました。
前巻からの小説家のお話が終わり、
遇太(時間旅行者の青年)の父親が現在どういった状況にあるかが
少しずつ明らかになってきます。
が、個人的に本巻のみどころは、
果子(主人公の少女)の死について向き合う
果子のお母さんと、日比野先輩(果子の憧れの先輩)とのやりとり。
特に日比野先輩は、1巻――というか物語の出だしで
二人の果子を見ているだけに、今後どう本編にからんでくるのか楽しみ。
また小説家に続くサイドストーリーとしては、
『ねむり姫』をモチーフに、ある女性貴族の戸惑いと
その解決に至る過程が描かれます。
タイムトラベルものの、こうしたサイドストーリーの展開、好きです。
あとがきで作家さんもおっしゃってますが、
この後は果子と遇太の問題がメインになってくるそうです。
もう少し時間旅行とそこで描かれる
サイドストーリを楽しみたい気持ちもありますが、
本編の展開への期待もこめて☆5つ。
時間の歩き方 I (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
なんていうか、眉村卓の作品みたいな昭和の懐かしい感じが漂う正当派のタイムトラベルSFマンガ。
当初数話で完結する予定だったSF短編読み切り(?)を連載用に、プロローグとして採用するに当たりか、別時間の同一キャラが多数登場するため、内容的にはチョット複雑。
という事で1巻に登場する各キャラは、今回顔見せ程度だけど続きが気になる伏線が多くて面白い。この読者が、深読みできるスキがある時点でSFファンにはお奨めできると思います。
この物語が最終的に、無事完結できることを希望しつつ次巻も購入決定。