ヘルプマン!(21) (イブニングKC)
あの日、その数時間前まであった街が、一瞬で消えた。
自分は幸い別の地域にいたので助かったが、その後の避難所の状態、食糧不足。
当時2歳の娘があんぱんを食べたいと泣いていたことが思い出されます。これは一生忘れる
ことがないでしょう。
本書に出てくる神崎君がぶつかる現実、悩み、試練、再び立ち上がるまでの経過は、同
業者である自分がそのまま現実にぶつかったことでした。
同業者だけではない、被災した方、被災はしていない一般の方、すべてに読んでほしい内
容です。おすすめです。
本書の中に、この国はいつもそうだ、必要な時に間に合わない。というセリフがありますが、
まさに現実ではないでしょうか。政治家のみなさん、福島原発然り、今回の介護保険制度の
改正然り、現場を見ていない非現実的なことばかりですよ。あなた方も読んだほうがいい!
ヘルプマン!(14) (イブニングKC)
介護職員や施設の実態を描きはじめ、新しい職員を探し・・。
物語が走り始めていますが、少し物語が拙速過ぎて、ちょっと肩すかしにあったような気分です。
例えば首都圏から外れた大手介護グループでは、[有給は制度としてあるが使わせない][タイムカードは出勤・退社した時間にかかわらず、定められた勤務時間の前後30分以内に押す][夜勤は20人・30人の入居者を一人で見る]といった事柄が定められており、これは他の施設・グループでも珍しくない規定です。
こういった事柄もじっくりと描き、その後に[理想の施設・介護]を描いた方がカタルシスがあったのにな、と思います。
ヘルプマン!(17) (イブニングKC)
今回は、【セカンドライフ編】の完結編です。
とてもリアルに描かれていて、
前回と引き続き、「高齢者」というこれから自分がなっていくものに
対しての認識を変え させてくれるくらい心に響く、良い出来だと
思います。
16巻、17巻と同時発売されており、16巻は子供の頃からさか
のぼり、 定年を過ぎてからの生活に対して、アリとキリギリスのよう
に対照的な 二人がどう生きていくかという物語です。
このテーマは、第二の人生を「末路」ではなく、これからの「未来」を
どう していくのかとして見ていくととても勉強になります。
特に、くさか先生の取材や描き方がとても深く、分かりやすいため
17巻以降、キリギリスさんがアリさんの残したライフプランノートを
頼りに駆け巡っていく打ちに、次々と人間関係が形成されていく
ところは、心があたたかくなりました。
心に残った一言
キリギリスの姉さん「痩せても枯れてもババアになっても・・・・
その人の人生はその人のものなのよ!」
「ひとつずつ・・・・少しずつ・・・・
大切なものを失っても・・・・
主役はあたし・・・それだけはかわらないの」
とても深い言葉でした。
今回のテーマを通して、最近、孤独死がニュースになったり、
非婚が話題になったりしていますが、仕事柄色々な利用者様と
出会います。
その中で思うことは、誰でも年齢は重ねますよね?
その中で、いくつになっても、自分らしく、充実感や尊厳を持って
年齢に制限されることなく、生きる場所や死ぬ場所を選べて、
「生きてて良かった。」
と、思える人生を歩む自由があることが、当たり前になるといいなぁ〜
と改めて思いました。
ただ、これには乗り越えなければならないことが多々ありそう
ですが・・・・
今回は、16巻と17巻でちょうど終わりますのでセットで見る事を
オススメします。(気になってしょうがないと思いますので・・・・(^_^;))
今回も深く勉強させて頂きました。
日々の勉強の上に、より利用者様の幸せを願って・・・・
この本に出会えて良かったです。ありがとうございます。
皆様に良いことがたくさん起きますように!感謝します。
ヘルプマン!(17) (イブニングKC)
ヘルプマン!(1) (イブニングKC (70))
僕は今介護の勉強をています。学校の先生に薦められて読みました。介護の仕事を目指している者にとっては、かなりいい刺激になりました。早く現場で働きたいと思いました。あまりにも良かったため、兄弟や他の友達にも薦めました。今の介護の世界を知ることができ、また、何が課題でこれからどうしていくべきかとかを考えさせられました。