The Street Lawyer
巨大法律事務所の若手エリートとしてパートナーへの道をひた走っていたMichael Brockが、ある事件をきっかけに自分の弁護士人生のみならず私生活をも180度変え、社会的弱者の救済に尽くす。 ストーリーの展開と簡明な表現で他の作品と比べて明らかに早くページが進んでしまうのに驚く。 個人的には、Brockの気持ちの変化の理由付けと、最後の展開にもう一ひねりあることを期待してしまった。
Street Legal
ストリートリーガル
78年は初来日した年
武道館として発売された
11人編成ビックバンドのR&Bなサウンド
なめたジャケで俺もスルーしていたがベスト盤に入ってたチェンジングオブザガードがやたら良く購入したら驚きの名盤だった
女性コーラス隊のコールアンドレスポンスは後のゴスペル期に通じるがメロウなサックスが実にシティポップスしてて一聴またもディランに驚かされる
2 ニューポニーはレイチャールズを思わすブルース
3 ノータイムトゥシンク
木の葉が舞うようなサックスとピアノで哀願するようなディランが色っぽい
4 ベイビーストップクライング
このアルバムは全編サラとの離婚による影響が濃いラブソング集になっている
ここには伝説の神はなく普通の女に恋心を抱いたお陰で人間にされてしまった傷心の男の唄がある
まるでベルリン天使の詩 のようなディラン!そして…
5 イズユアラブインヴェイン
この曲をなんと喩えようか?言葉に表せない程のディラン屈指の名曲
聴いてるだけで胸が締め付けられ涙腺が緩みます
6 セニョール
欲望に入っていそうな異国情緒な曲
このアルバムでは浮いている
7 トゥルーラブテンズトゥフォゲット
8 ウィベタートークディスオーバァー
ディランのアルバムの中でも歌詞がストレートで親近感があります
8 ホェアアーユートゥナイト
ディラン必死の強がりの力強い楽曲
男なら誰しも経験する恋の終わりと焦燥に聴くべきアルバム
Street Legal (Reis)
中山康樹氏のディラン関係の本を読むと、78年の日本初公演の記録である傑作ライヴ「武道館」と、そのときのツァー・メンバーと共にスタジオ録音された本作のディラン信者の間での評価はそれほど高くないそうだが、とんでもない話だ。個人的に思い入れの深い「武道館」については別の機会にコメントするとして、ここでは本作を擁護したい。捨て曲なしの標準以上の曲とバック・バンドと一体になったエネルギッシュな演奏に恵まれてディランの歌も力強くのびやかであり、70年代後半のディランの好調さは本作でも維持されている。評価の高い「欲望」とは違って、全体的にロック色、ポップ色が強いが、決して「欲望」に劣る作品ではない。そして、本作を決定的な名作にしているのが、「チェンジング・オブ・ザ・ガード」と「イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン」。高レヴェルの曲と演奏が揃った本作で、この2曲はさらに突出した出来だ。前者はディランらしく難解な歌詞だが、とにかくかっこよさにしびれる。後者はシンプルなグッとくる歌詞で切々と歌い上げる、絶唱といってよい、ディランのラブ・ソングの名曲中の名曲。何故昨年発売された「DYLAN」でこの曲が落とされたのか不思議なほど。「武道館」でのライヴと本作でのスタジオ録音は甲乙つけがたいが、私がディランのベスト盤を作るとしたら絶対に落とせない大傑作だ。この2曲だけでも本作は入手する価値ありだと私は考える。
Street Legal
なんといっても「IS YOUR LOVE IN VAIN」
そして発表されてから30年近くも経てなお、聴く者を圧倒する力。
僕はディラン信者でも何でもないが、ディランと同じ時代に
生きていられることを本当に幸せに思うし、これを支持する
大勢の人がいることもとても勇気付けられる。
ディランのラブソングについてはあまり語られることはないが、
この人が歌わなかったら、人類がこれだけ深い愛情の表現を
聴くことはなかったろう、というくらい凄い歌を作ってしまう。
これだけの名曲が、他の傑作に混じって間奏曲のように収録されて
いるところがたまらない。
ここから30年かけてまた新たなファンを増やしていくような
作品なんだと思う。