運動靴と赤い金魚 [DVD]
ストーリーは商品説明の通りです。
笑って泣けてきます。
最後まで安心してみられます。
イラン映画は女性が主人公では「カンダハール」
子供が主人公でも「亀も空を飛ぶ」などとても怖い映画が多いですが
本作は嫌みな人はひとりも登場せず、ほっとする映画です。
泣き虫の少年も、すねる妹も、いつもの通り市中の人からの起用です。
貧富の差もしっかり織り込まれていますが、自分よりも厳しい環境の人に
優しく接する兄妹というシナリオもありがたいです。
ラストシーンの省略が心憎いです。
1,000円以下でこのようなすばらしい映画が自宅で見られることはすごいことです。
運動靴と赤い金魚 [DVD]
『友達の家はどこ?』『桜桃の味』などのイラン映画がすばらしいゆえに
あらすじも何も知らずに観た。
疑問に思うことや不条理な自分の境遇に対しても、何ひとつ口答えすることなく
それを受け止めてしまえるアリを見ていて、涙が止まらなかった。
妹のなけなしの一足の靴を、自分の不注意で紛失してしまったアリが、
彼女に提案したのは、『僕の靴を交替ではこう』と言うものであった。
当然妹にしてみれば不本意以外の何ものでもない。
それでも我慢を重ねてくれている妹がついにかんしゃくを起こす。
そのとき彼はにっこりと「きれいに洗おう!」と言う。
↑ここで私は涙が止まらなくなってしまった。
靴を買えない自分の家庭の貧しさ・妹への申し訳なさ・ツイてない自分への歯がゆさ等々
怒りを爆発させてしまうことも有り得たのに(今の日本では’キレる’とも言う)、
精一杯前向きに幸せになる方法を見つけるアリが愛しくて愛しくてならなくなった。
靴を洗いながらどんなに大きなシャボン玉が作れるか競争する二人を見ていると、
子供たちをこんな風に育ててこられたかな?と自分への反省も頭をよぎった。
最後のシーンで、お父さんからのサプライズを仰々しく見せない演出が奥ゆかしくて私はとても気に入っている。)
優しく素直なアリが、その後家族ともども幸せになってくれることを心から願ってやまない。
運動靴と赤い金魚【字幕版】 [VHS]
初めてイラン映画を見ました。
イランの貧富の差を実感しました。
健気な子供がまっすぐに生きる姿をほのぼのと描き、
同時にイランのありのままの現状を写し取ってるのも良かった。
先進国では作れないシンプルな作りと視点も良かったな。
もちろん兄弟愛にも感動。応援したくなる胸キュン映画。
お兄ちゃんがいつも半ベソで泣きそうな表情が可愛かった♪
運動靴と赤い金魚【日本語吹替版】 [VHS]
後で知った話でありますが、兄妹は子役俳優ではなく素人を登用したそうです。演技に豊かさと自然さがあり驚いたのですが、自然さは成る程納得です。指導されて作られた表情っぽくなく生活感のにじみ出た表情は非常に愛らしく自然で素晴らしいシーンができあがっています。誰もが子供の頃にあるだろう、問題を自分でどうにかしようと大人から見れば健気に、子供にしてみれば真剣に頭を捻るところなどは洋の東西問わず万国共通ノスタルジー抜群です。またこの映画がきっかけでイランの生活習慣、風俗等に興味をもちました。そういう人がきっと多いと思います。
運動靴と赤い金魚 [Blu-ray]
イラン製の決して大作とは言えないこの作品が
大手のワーナーからブルーレイ化されると聞いて、
ディスクのクオリティに関しては期待していませんでした。
映像は1080i HDのインターレース仕様。
音声はオリジナルのペルシャ語と日本語吹替を
いずれもDTS-HD Master Audio 2.0ch monoで収録。
画質は、想定していたよりも綺麗で驚きました。
細かなフィルムの縦キズが絶えず画面に映ってしまってはいますが、
輪郭や細部はあまりぼやけることなく、くっきりして見えます。
過剰な期待をしなければ満足できる画質だと思います。
特典はキャスト・リストと日本版予告編のみ。
DVDが長らく廃盤だったこの作品を、廉価盤のブルーレイで手に入れることが
出来るようになったことも評価したいところ。オススメです。