激走 福岡国際マラソン―42.195キロの謎 (小学館ミステリー21)
ペースメーカーとして20キロまでの先導を請け負った元ハーフマラソ記録保持者「市川尚久」の心理模様を中心に、北京オリンピックの代表選考会を兼ねた第61回福岡国際マラソンの42.195キロを舞台にランナーや監督、コーチ、支援者、実況のTVアナウンサー、先導の白バイ警察官等々の様々な思惑や企みを織り込みながらタッタッタと足音や息使いが聞こえてきそうなり臨場感たっぷりに仕上げられたスポーツ物ミステリー。
誰が一位になるかという興味とともに出場者の過去の軋轢とリベンジ、パラリンピックの代表選考会の予選も絡んで面白い読み物に仕上がっている。