フォーチュン
洋楽CDのレビューは日本盤に寄せた投稿も途中で輸入盤に掲載されたりしてボートラ等内容的
に合わなくなってきたりするのでこれはあくまで日本盤のレビューという事で。
(個人的にも)大傑作だった前作から比較的短いスパンで届けられた今作ですが(それでも間近
の2ヶ月延期は若干タイミングを逸した気がしないでもないですが)、今回も前作に迫る?力作に
はなっていると思います(基本デビュー時からのファンなのであくまでその目線で)。
大ヒットのユーロビ・・・いや四つ打ちの(1)から快調に飛ばしてくれますが、前作の"Look At Me
Now"を意識したような(3)やNasとのシブい(4)、Chrisらしい伸びやかな(8)や盟友Kevin McCall
とのチャーミングな(9)等聴き所は多いです(要はシングル群は安定といったところか)。
ただその他のナンバーは前作に比べクールな感触(地味とも言う)なものが多くその辺りが今作
のカラーになっているような気がします(勿論派手な四つ打ちビートも数曲ありますが)。
また今回の日本盤はオリジンの14曲に6曲もプラスされており(輸入DX盤に更に1曲追加)クール
なスロー〜ミディアムの(15)(16)(19)、お得意のポップな(17)(これはお気に入り)、日本独自の
佳曲(20)等なかなかのボートラ群ではあります(随所にfeat.されているChrisお抱えの?女性
シンガーSevynのお披露目的な意味合いが強い気がしないでもないけど)。
デビュー当時の瑞々しさは薄くなってきたけど(当たり前か)これから更に息の長いアーティストと
して活躍する事を願って(ファンとして甘めの)・・・星5つ!!
Fortune
あいかわらずのPop感覚は素晴らしいと思います。「ポスト マイケル」って言葉は好きではありませんが、この人のポップ感覚はたしかに一番近い気がします。Neyoは歌い方がマネっぽく似てるだけの気がしますので。
さて、アルバムは相変わらず超名盤って感じではないですが粒ぞろいの曲がそろってますね、ヒット曲も数曲生まれることでしょう。まだ1回しか聞いてませんが4曲目が耳に残りました。日本版の初版は今時だれもしそうもない3Dジャケットですが、楽しい感じですので、どうせ買うのであれば是非GETしてください。
なお、3rdはセールス的には失敗しましたが。ちょっと売り方を間違っただけです。日本の初版2枚組を手に入れられるようならば聞いてみてくださいませ。通常版の1枚ものよりも良いです。誤解されてると悲しいので補足しました。
F.A.M.E.
正直例の事件の後、Chris Brownはもう厳しいのかなと心配しました(事件の内容が内容でしたし
直後に出た力作「Graffiti」のチャートアクションもイマイチだったので)。
でも初心に還ってMixtape攻勢で頑張ったのが功を奏した様でこうして無事に新作も出しシングル
共に大ヒットという結果も出て本当に良かったと思います(BETアワードでのMJトリビュートの
パフォーマンスも素晴らしい後押しになりました)。
内容的には他の方が詳しく触れて下さっているので重複するようで申し訳ないのですが、本当に
今作は良い出来で力作に仕上がっていると(50歳近い私も)嬉しくなりました。
まだ少年で甘酸っぱさ満載だった1st、青さを残しながらも更に派手に展開しようと頑張った2nd、
内容は充実していながら事件直後で結果を出し切れなかった3rd、本当に今回は勝負作でした。
Mixtapeから大ヒットとなった(1)や(3)(向こうでBSとボヤかしているのに日本語でブルシットと
そのまま表記するのはどうかなとも思うけど)、ベテランBustaの畳み掛けラップが強烈な(4)
(余り聴かないけどWeezyもファストフロウ上手いのね)、MJのヒューマンネイチャーというより
はSWVのライトヒア[Human Nature Remix]のリメイクといった趣の(5)等前半は聴き逃し厳禁
のナンバーが並びます((4)にもシビれたけど何気に優しい(2)も良曲です)。
後半も勿論Good!でユーロビ・・いやクラブ系が余り馴染めない私もこれは良いと思った(7)や
どことなくPhil Collinsのテイクミーホームを思わせる今をときめくJustin Bieberとの(8)等
聴き所が満載です(Ludaがいつものラップを聴かせるスローな(10)も良い!)。
Benny Benassiとのアップ(13)で一旦は幕を閉じますが、日本盤ではその後6曲がプラスされて
います(ちなみにUSのDelux盤では(17)まで収録)。
このボートラ群がイマイチなら何ですが、それぞれ良い出来で無視出来ないとなれば今回は
日本盤を買って正解だと思います(勿論個人的見解ですが)。
今が旬?のWiz Khalifaが参加した音作りも面白い(14)、The Gameが絡む(15)(ちょっと最近
The Game元気無い?)、御大Timbalandを迎えた(Big Seanも参加)ドカドカリズム?が渋い
(16)、この優しさがChrisらしくてホッとする好曲の(17)、そして日本盤ボートラの(18)は
シンプルながらもダンサブルで良い出来です(ラスト(19)はChipmunkに客演した曲です)。
そんな感じで全19曲、Chrisの再スタートを切るには最高の内容になっていると思います。
彼の新しい門出を祝って・・・星5つ!!!
(ところで件の(4)の彼らの機関銃ラップに訳詞をつけた日本盤スタッフにも拍手!)
Panic!―UNIXシステムクラッシュの追求と対策 (サンソフトプレスシリーズ)
この本は、基本の積み上げがあって初めて本当に理解できる本です。
私は購入後かれこれ3年位かけて、首を傾げながら何度も読み、最近ようやく分かるようになりました。「読書百遍自ずと意通ず」とはよく言ったものです。
この本の内容が理解できれば、UNIXエンジニアとしての本質的な技術を身につけることができます。軽にして佻、浮にして薄な流行技術が幅を利かせるこのIT業界で、どのような応用技術にも揺らぐことのない技能を身につけようとする心意気の方にはまさに最高のチョイスです。
星が4つなのは、内容的にかなり古いことと、Sun のみに対応していることがその理由ですが、内容が非常に本質的であることと、福崎氏の名訳による読みやすさから、多くの技術者にお勧めできると確信しています。絶版にならないうちに購入したい本です。また、私としては、最新技術に対応した改訂版を希望しています。