PROFILE~SINGLES~
あまりにも見事にヒット曲が集まってしまっているため、これから聴く人にはこの1枚で十分になってしまう。
じゃあ今までのを持っている人には必要ないじゃん・・・といいたいところだが、新曲「天使に殺されたのは誰?」が入っている。これはなかなか面白い曲だ。明るいメロディーにけっこうブラックというかシニカルな歌詞。「Dialogue」あたりから、ひたすらに明るくさわやかなイメージから、蔭もついてきたRAZZの、ちょっと変わった一曲。
基本的に、シングルはアルバムバージョンで収録されているので、どうしてもシングルアレンジを聴きたい人は各シングルを当たること。
ブックレットも厚めでお得。
Sanctuary
まさに名盤。RAZZ MA TAZZの音楽性の結晶だ。最初から最後までの流れも見事、楽曲たちも個性を放ち、有終の美を飾っている。中でも「MERMAID」における穏やかで温かい海を漂うような音色は特筆である。ジャケットもブックレットも綺麗で(猫の顔の写真が美しい!)最高に充実した一枚。あまり話題に上らないが、知った人は幸運。
Best Season Collection~Autumn~Winter~
RAZZ MA TAZZの魅力は、シンプルなコードラインが心地よく、どことなく英国のムードを漂わせていることだと思う。秋・冬を連想させる曲ということで心に深く染み入りました。orion、白い夜、messageが特に好きです。
airy [VHS]
異なるアングルを同じ画面に組み合わせた「あじさい」。イギリスの町並みの映像と、実際に歌っている映像を交互に入れ、緊迫感に満ちた「Regret」。一転して、青空の下、芝生の上でメンバーが思い思いに演奏する「紙ヒコーキ」。モノクロで、切ない歌詞を印象的に投げかける「白い夜」。砂浜の映像が美しい「ライラック」。そして、緑と赤という強い色を基調にした、エロティシズムに満ちた歌詞そのままの「FRUiTS」。モデルさんを交え、室内でさりげなく演奏される「Room」。どこか知れない不思議な街のそこここで、モノクロのメンバーが訴えかける「メッセージ」。
ラストクリップ集にふさわしい、様々な趣向が楽しめて、そして哀しき一本。