彼氏彼女の事情 (1) (花とゆめCOMICS)
エヴァの庵野監督がアニメ化した事で一気にスターダムにのし上がった印象のある本作品ですが、
アニメを見てはまった人はその話の完成度に驚くのでは?
基本的には前半部分はギャグを交えたお話の構成となりますが、そのスピード感は圧巻の一言。
かなりの完成度です。
そして心地よい「春」の部分が終わるとそれぞれの「夏」を迎えていきます。お話的には雪野さんと
有馬君の円熟していく人間関係が見て取れます。
そして「秋」とも言える劇中劇「鋼の雪」では二人のすれ違いから来る「ズレ」。
そのズレは次第に大きくなっていき二人を飲み込み「冬」を迎えます。二人の未来にはまた再び「春」
が訪れるのか・・・。シリーズの構成はこの「四季」に例えてもいいのではないでしょうか。
しかしこの作者である津田さんの構成力はすばらしいバランスで最後まで突っ走っていきます。
この1巻からそこまで考えて?とは作者自身がネタバレさせていますが考えてはいなかったようです
が、(苦笑)その後の構成力は本物です。
絵柄の変化も登場人物たちの成長と考えればスムーズに飲み込めます。
とにかく、「百聞は一見にしかず」。まずは手にとって見て下さい。後悔はしませんよ?
彼氏彼女の事情 (21) (花とゆめCOMICS)
カレカノは最後まで読んでこそ意味のある作品である
と痛感させるのに充分に仕上がった最終巻だと思います。
16年後のカレカノメイトの成功ぶりには賛否両論あるようですが
”作品中それぞれの悩みと向き合ったキャラ達が幸せを手にした”
ということが大事なのだと思います。
自分はずっと読んできたからこそそのことがすごく嬉しく感じられます。
有馬の娘・咲良があのような設定なのも
”有馬家の悲しみの連鎖”がここで断たれるという暗示と
”女だったら有馬は理想の女性だった”
と理想の女性を求め続けた浅葉の想いが完結することからでしょう。
その為にも「語られない話」が最終話前の位置に
同巻に収めれらているのではないでしょうか。
”最終巻”の役割を充分に備えた素敵な作品だと思います。
彼と彼女の(オタク)2 (1) (バーズコミックス)
オムニバス形式で、大きく3つの物語です。
日常的な、ちょっとした話なのですが、最初とかはちょっとイタすぎてどうかなと正直思った部分はあります。私は真ん中の話が気に入りました。
エロコメでもない、学園でもない、バトルでもない、そんなジャンルなのでまとまった話を作るのは難しいかもしれませんが、こういう雰囲気は好きなので今後も応援したいと思います。
彼氏彼女の事情 VOL.1 [DVD]
いまさらレビュー書かなくても有名なので大概知ってると思いますがあまりにも何度も見てしまう作品なのでつい書いちゃいました。男女ともに楽しめる恋愛作品でこの作品を超えるものは ないでしょう。しかしおしいのは作風がチャレンジャー的に表現が面白いので嫌いな人もいるかも。知らないと人はみるべき作品。歴史作ったメーカーだけのことはあります。この作品は大概レンタルありますので一度みてください。