Tokyo Common Sense 商品

Tokyo Common Sense 法における常識 (岩波文庫)

 法律学の入門書として定評のある古典である。 著者はロシア出身でイギリスに帰化した法学者だ。イギリス法が例に取られているわけだが、周知のように西欧法学は成文法を原則とする大陸法(日本はこちらに分類されている)と慣習法(コモン・ローという)が主体を占めている英米法とに大分されている。しかし、後者に即した記述であるとはいえ、日本の法を考えるのに役に立たないというわけではない。 もちろん、法律を学んだことのない初学者向けの入門書であるので、法律のあらゆる側面について不備がない、という本ではない。しかし、ここで挙げられている章ごとに、法的思考というものがどういうものであるのかが、具体例を豊富に挙げてわかりやすく例示されている。 ただ、かみ砕いて説明がしてあるものの、もともと説明をしようとしている事項が本質的にやさしいものではないために、ある程度の知的能力が要求されるので、その点は覚悟していただきたい。しかし、他のやさしいだけで何も身に付かない入門書とは違い、本書を読了すれば「法的思考とは何か」ということが、おぼろげながらもわかるはずである。 法における常識 (岩波文庫) 関連情報

Tokyo Common Sense The Japanese Mind: Understanding Contemporary Japanese Culture

A little dated now, but still a good read. The Japanese Mind: Understanding Contemporary Japanese Culture 関連情報




Loading...


ここを友達に教える