幻の光 [VHS]
「DISTANCE」でも微妙な人間の心を見事に描いた監督の代表作「幻の光」。
あまりの美しさに内容に関係なく泣けてしまう映像が数々ある
静かな流れの中で生と死、愛とは家族とは何か、生きるべき場所とは...
大切な人の死によって心を忘れてきた彼女の切ない時間の中で、
日々包まれる愛や新たな愛...彼女にとっての本当の愛はどこにあるのか?
そんな静かな愛を見ている私達に心地よく伝えてくれる作品だと思います。
キッズ・リターン [VHS]
物語に程良いリズムがあった。CASTも個性溢れて自然に演技されており、
肩の力を抜いて観ることができた。やはり、たけしさんは才気溢れているなぁ。
1作目のその男凶暴につきから、順を追って観るととても楽しい。
BANDが、1stアルバムから順次作風を変えたりするのを楽しむような、
感覚を味わえる希有な監督だと思います。
さよならは 言わない
オフコースで「さよなら」を発表してから30年。
還暦を過ぎた小田氏の今作のタイトルは「さよならは 言わない」。
言ってることがまるっきり違うじゃないか!!とひとりツッコミしました。
長く人生を歩んできた方が優しく歌いあげるバラードは、「さよなら」で歌った<過去との決別>ではなく、重ねてきた日々に対する本人の今の心情、そして率直な感情なのだろう。
いい曲だと思います。
情報ネットワークで結ぶシルクロード―国際開発協力にみる現代中央アジア
なかなか中央アジア地域の事情研究、特に私のようなIT事情を知りたい人間にはなかなか的を得た研究書が見つからないでいたが、これはまさにズバリの書籍。
全体の構成としては先ず中央アジア全体の概況を述べた後、各国の個別事情について記述されている。
資源国であるカザフスタンやウズベキスタンは比較的裕福だが、高地のキルギス、独裁のトルクメニスタンなどは貧しい。しかし総合的に設備が不要と言う意味で有線の電話以上に携帯電話が普及していたりする。その一方、PCインターネットはいまだにダイヤルアップ接続が主流。このため動画やウェブサーフィンでの利用は少なく、ショートメッセージなどの利用が多い。
ソフトウェア技術者である関係上、ネットワークインフラは関わるのは難しい。ソフトウェアからの中央アジア諸国へのアプローチと言う点ではこうした制限の中での利用、文化的背景からの利用を考えていく必要がある。
あと、日本企業の進出はまだ少ないが、中央アジア民族は日本人と人種が近く、日本語学習熱は決して低くない。文化的コンテンツの面でも面白いアプローチの可能性はある。