Wake Up!
R&B〜Soulで、社会問題に言及するような曲ばかりを集めたコンセプトアルバム。最近のR&Bシンガーの中では、突出した本物感があるジョン・レジェンドが、生音バンド形式でヒップホップをやるThe Rootsと組んで録音されている。
古い曲を、当時の雰囲気を保ちつつ、さりげなく最新の技術を用いて、緻密にサウンドが構築されている。ドラマーのクエスト・ラブのサウンド・メイキングは、古今東西のドラマーの中でも最高クラス。
歌詞がわかったほうがよいので、英語が苦手な人は、日本版を買うことをお勧めします。
ジミ・ヘンドリックス レジェンド
『ジミ・ヘンドリックス・レジェンド』が発売されましたね。ニューヨークの書店では英語版は見ていたのですが、あらためて日本語版が発売され、じっくり読んで見たのですが、ほんとにジミはすごいアーティストだったのですね。それにしても、この本についているお宝資料は、信じられないくらい完璧なレプリカで、驚きました!
早速、もう一冊買って、このお宝をすべて額装してしまいました。部屋に飾ると、これは、ちょっとしたジミのミュージアムの完成です!友人が本物?と聞いてきましたので、
得意げに、本物だと冗談をいったら、始めは信じていました。
こんな本が世の中にあるんですね・・・。レッドツエッペリンも出ないかな〜?
Get Lifted
2005年のKANYE WESTの作品のクレジットを見て名前を聞いた人もいるのではないだろうか。KANYE WESTのソロデビューアルバムではバッキングボーカルやキーボード奏者として数々の曲で共演し、同じくKANYE WESTの手がけたスラム・ヴィレッジのシングルでは共演者として名前が知られることとなった。
そのJOHN LEGENDがKANYE WESTのレーベルからとうとうデビューすることとなった。ラッパーや全く縁の無かったシンガーを多く手がけてきたKANYEにとって、同郷者ともいえるシンガーソングライターを自分色に染め上げることなど初めてで、今までのKANYEのイメージは崩して聞いた方が良いかもしれない。
KANYEの作品もアルバムの何割か収められていて、お得意のネタ使いではカーティス・メイフィールドの楽曲を大胆に使った作品や、タリブ・クウェリのI TRYに通じるようなアップナンバーも含まれている。
しかし、今回のアルバムでスポットが当てられるのはそういった豪華なシングルカット向けのナンバーではなく、本人がピアノ一本で引き語ったようなミディアム~スローバラードにある。
取り分け音を外さない技巧と、深みのある味のある声を両得しており、歴代のソウルのキング達の系譜に恥じない素晴らしいボーカリストである。ソングライティングも優れており、HIP HOP界にはないようなピアノから紡ぎ出される繊細なメロディは今後も間違いなくKANYEの成功を助けてくれるだろう。
個人的にはピアノ一本で引き語るようなカバーアルバムやアンプラグドアルバムを作ってほしいが、今回もしっとりと聞き込めるアルバムなので、ジャズ・コンサートでも聴いているような感覚で流すとロマンティックな気分になると思う。
レノン・レジェンド ~ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ジョン・レノン [DVD]
インスタントカーマのジョン。普段の長髪でもなくダブルファンタジーの頃のフワフワしたショートヘアでもなく、短く刈り込んだ髪とワイルドなヒゲがすっごくカッコ良かったです。今も生きていたら、真っ白な髪とヒゲでこんな感じなんじゃないかなと思いました。ヨーコと二人、この撮影の1週間前に黒人文化センターのオークションに髪を寄付したっていうのも、いかにも二人らしい感じじゃないですか?
映像的には、ヨーコのアートっていう感じはすごく受けましたが、どういうコンセプトかブックレットでなんとなくはわかるし、MOTHERなんか、曲と連動して画像が変わっていくのもおもしろいと思いました。
ジョンのアートに対して、「ヨーコが出すぎ」という意見はよく聞くけれど、私は、やっぱりヨーコもジョンのかなり大きな一部だと思います。
ヨーコを認めないでジョンを語るのは、ちょっと違うような気がするんです。
でも、この画像はなんかに使うことを想定して撮影されたのかもしれないけど、普段からこんなにラブラブだったのかしらん?見ていてちょっと恥ずかしいですよね?
2010年は、多分ジョンが亡くなって30年目だと思うのだけれど、こないだTVでヨーコを観たら、いまだにスターテイングオーバーを聞くとダメなんだと泣いていました。やっぱりラブラブだったんでしょうねえ。
私はやっぱり「WOMAN」が好きです。初めて聞いた時、イントロを聞いただけで雷に打たれたような衝撃を受けて、涙が止まりませんでした。何かの曲を聴いて泣いたのは初めてでした。
この曲は、やっぱりヨーコへのラブソングだし、ヨーコもこの曲聴くのがいまだに辛いみたいですよね。でも、ほんと、名曲だなと思います。
Happy Xmas は、悲惨な映像が淡々と、次から次へと流れていきます。涙が出ました。これを見れば、きっと誰もが戦争は嫌だと思うんじゃないかしら、と思うような映像です。布にくるまれた小さな遺体。小さな子供を抱きしめたまま道端に転がる遺体。平和な日本に住んでいたら考えようもないけど、これも現実社会の出来事なんですよね。多くの人に見て欲しい映像でした。
ジョン・レノン レジェンド
日本先行発売なんてヨーコさんの許可がなければ叶えられない事です。
この内容と仕様には驚きです。さっそく予約しました。
リヴァプールのキャヴァンに行ったことがない人も、ニューヨクのストロヴェリーフィールドへ行ったことのない人も、埼玉のジョンレノンミュジアムに行ったことがない人も、この本一冊で、行った人にも負けないパワーをもらえそう。
ジョンがどんな人生を歩んできたか、一つ一つ確認して胸に刻み込みたい。
それができる唯一の本になるでしょう。