強殖装甲ガイバー (28) (角川コミックスエース)
惰性とか義務とかを超越したところで購入を続けています。
AMAZONが無ければいつ新刊が出たかもわかりません。
禁断のガイバー同士の闘いがメインですが、これってクライマックスに
とっておくものだと思ったのに簡単に実現しちゃいました。
でも、いきなり訪ねてきて「オッス、そろそろオラと戦わない?」
ってのは唐突過ぎやしませんか?
巨大化したあたりからなんだかな〜と言う感じがしてましたが、
ここにきて話があっち行ったりこっち行ったり迷走気味です。
そもそも物語って「こんなクライマックスにしたい!」、「こんなエンディングで
感動させたい!」ってのがモチベーションになって連載を続けられるんじゃ
ないでしょうか?
この作者の場合時間をかけ過ぎたせいで、そのモチベーションを忘れてしまった
んじゃないかと本気で心配になります。
風呂敷がますます大きくなってますが、どうぞ生きている内に(自分も作者も)
たたまれますように。
(こうなったら夢オチでもいいです。)
強殖装甲ガイバー (29) (カドカワコミックス・エース)
この巻に期待をしていました。しかし、期待はずれでした。今までは発売日を楽しみにしてきましたが、これからは惰性で買う事になりそうです。
まず、謎についてはほとんど解決していません。
私は前巻のレビューにて、次巻では次の謎が明らかになればよいのになぁ、と書きました。
***********
○ 村上の策略は何なのか
○ アルカンフェルに敗れたギュオーが、何故生きているのか
○ ヴァルキュリアの目的や、人造コントロール・メタルの危うさの理由
○ アポルオンの目的は何か、そして彼は何者か
○ 巻島の心境の変化の理由は何か
○ クルメグニク達の造反の理由。その根拠の明確化
○ 今後の展開の鍵になるであろう、リムーバーの行方
***********
しかしほとんど明らかになっていません。強いて言えば瀬川兄妹が連れ去られた場所の雰囲気からアポルオンの正体として「もしかして」的なものがあっただけです。
ただアポルオンが、アプトムの体質を初めて知ったかのようなセリフには「それだとあの人とは違うのか」という印象も持ってしまいます。まぁ、これは正体を隠す為にわざと知らない振りをしたとも言えなくもないですけれどね。それにアプトムを攻撃した技もちょっと気になるところ。
その他にも色々と不満点がありました。
***********
○ 戦いの多くはウーヌスとリベルタスのものであり、いわばザコVSザコ。ウーヌスに新形態が出たものの、目新しいデザインでなく、むしろ視覚的にわかりにくい印象を受けた。
○ ヴァルキュリアとグリセルダの戦いも、単なる力押しであり、これまでのガイバーの戦いで見られた知略を尽くした戦いではない。また凄まじいパワーを使った戦いでもないので迫力がない。
そして依然としてヴァルキュリアの戦う理由はわからないまま。また、巻島の真意がわからないので、それに従う志津の(ストーリー上の)戦う理由もよくわからず、戦いに深みが出ない。
○ 特に前巻での巻島の心境の変化について、全く説明がないのが最大の不満。というかこの巻では、晶は巻島との対戦の結果について全く言及していない。これが通常の月刊連載ならばまだ良いのだが、現在は大体一年に一冊の発刊ペースであるから、次回で巻島の心境の変化の理由が描かれたとしても、単行本買いの読者としては二年以上、待たされる事になる。これは幾らなんでも酷いのではないか。
巻島は物語の最初から野望を持って登場していたのだから、その心境の変化は読者にとって大変重大な関心事だと思う。
○ 何故かここに来てギュオーの顔が妙に子供っぽいバランスになっているのが気になるところ。今回は彼主体の話といっても良いと感じるので、もう少し当初の「怖い」感じを出して欲しかった。
○ 唯一良かった所は、グリセルダとリベルタスの関係が、ギュオーとウーヌスの関係とは全く違うものだという演出が色濃くなされていた点。こういうところは物語に深みを与えるので、この先も随所に取り入れて欲しい。
***********
カブラール戦以来、パワーと知略を尽くした戦いが無いようなので、ああいった戦いが再び見られるようになればと思います。そして次巻こそは、謎の一つでも明確に解き明かされるようにしてほしいものです。
強殖装甲ガイバー イメージアルバム
86年に芦田豊雄氏率いるスタジオライブにより制作、わたなべひろし氏初監督作品となった最初のアニメ版ガイバー。
そのサントラが新たに再発売されたのは素直に嬉しい。
劇中歌やBGMも余すところ無く収録されており、当時の映像が甦ります。
井上あずみさんの隠れた名曲、EDに流れた『悲しみが許せない』が聴けるのもありがたい限り。
日テレ「アニメだいすき!」でも放映され、この作品から強植装甲ガイバーにハマッた人も多いはず。
良心的な価格ですし、このCDを聴いて当時を思い出してみては?