Closing Time
鬼才トム・ウェイツの大傑作ファースト・アルバム。
最悪の気分で、ドロドロに疲れきって家に帰った夜には、色々なリフレッシュ方法があると思いますが、私は必ずビールかワインかウィスキーを片手にこのCDを聴きます。トム・ウェイツの渋い歌声が身体中に沁み渡り、何とも言えない静かな気持ちになれます。
とにかく佳曲ぞろいのこのアルバムですが、「恋におそれて」とか「ロージー」などは涙が出るほどいい曲です。とにかくお勧め。
トム・ウェイツ 素面の、酔いどれ天使
パトリック・ハンフリーズは、
92年に出たトム・ウェイツの評伝『酔いどれ天使の唄』の
著者でもあるのだが、本書はリメイクではない。
今から思えば、前著はトム・ウェイツのキャリアの中間地点でしかなく、
それから2倍近いキャリアを重ねた、今もなお・・・というよりも、
より一層、過激に、自由に、音楽活動を続けるウェイツの、これは最新評伝。
ケルアックの『路上』に憧れた若き日々から、
「酔いどれ詩人」というキャラクターを作りだした70年代、
コッポラやジャームッシュとの映画の仕事など、
トム・ウェイツを通して見るアメリカン・カルチャーも興味深い。
金原瑞人氏の翻訳による、いかにもな「ウェイツ節」は読みやすく、
巻頭の珍しいスチール写真の数々(だいたい同じ顔(笑))も嬉しい一冊。
トム・ウェイツという男は、決して「酔いどれ」ではない。
この本から感じるのは、独自の「言葉」と「音楽」の可能性を追求し続ける
頑固でストイックな音楽職人の姿だ。
ダウン・バイ・ロー【字幕版】 [VHS]
私は以前からトム・ウェイツのシンガーソングライターとしてのファンでありますが、この作品はミュージシャンとしてのトムを知らない人でも十分楽しめるクオリティの高い作品だと思います。以前NHKでも放映されたことがありたまたま見ていて最初は”あのトムが出てる”と思い興味本位で見ていたのですが淡々と展開される内容に惹かれてついにハマッテしまいました。再度見たいという思いをいだきつつも中々機会がありませんでしたがこのサイトでヴィデオを入手できとてもラッキィーでした。今更ながらトムのマルチな才能に脱帽です。
バッド・アズ・ミー
トム・ウェイツは最良の悪声シンガー。
独特のしわがれたダミ声に、いい具合のアレンジで押してくるので
聞いているとだんだん気持ちよくなってくる。
チケットが30分でソールドアウトするというのはわかる気がする。
ユーズド・ソングス:ザ・ベスト・オブ1973-1980
此の様なジャンル(ジャズ?ポップス?)のC.D.を買ったのは初めてです。 失礼ながら、あの糞汚い声から生まれる感動は何なのか。!! ”ジャージー・ガール”の怒り狂った咆哮と、”ブルース”(”不毛地帯”のエンディングを聴いてどうしても欲しくなりました。)の諦めにも似た囁き。 素晴らしいとしか言い様が有りません。(言葉がまるで解らないので、それも幸いしているかも。) アメリカは好きな国ではありませんが、改めてその広さを思い知りました。