八つ墓村 [DVD]
この映画作品の勇気あるところは、「祟り伝説を利用した連続殺人事件」であったという原作のプロットを、「本当の祟り」へと変更したことでしょう。
この作品の原作はとてつもなく膨大で登場人物も多く、おまけにトリックの複雑怪奇さは他作品の比ではありません。
その証拠に、「八つ墓村」は横溝作品として最も多く映像化された作品ですが、そのどれもがかなりの省略・簡素化をやむなくされています。
この巨大な原作の映像化として野村監督が出した答えは、原作の内容をはしょってまで忠実に描くよりも、思い切って犯人が隠れ蓑に使った「八つ墓の祟り伝説」を主題にしてしまうことでした。
この改変は、原作と映画作品の関係の、一つの見本かも知れません。
忠実に映像化することも正論であり、この作品のように、独自のアプローチで迫ることもまた正論でしょう。
原作では何十ページにも及んで描かれたクライマックスの金田一による謎解きは、圧倒的なカタルシスを読者に与えますし、本作の最も痛快で面白い部分なのですが、この映画はそれを全く描かないという、思い切った判断をしています。
そしてその代わりに据えられた、鍾乳洞内の圧倒的な恐怖。
恐怖映画としてのスタイルを貫いた結末に、こういう映画の作り方もあるということを教えられた思いがしました。
もっとも、この映画を見て「八つ墓村とはこのような物語なのか」と誤解されてしまうこともまた歯がゆいので、是非原作も併せてお楽しみいただきたいです。
いぬかみっ!THE MOVIE ~特命霊的捜査官 仮名史郎っ!~ [DVD]
ここまでとは、流石『いぬかみっ!クオリティー』!!素晴らしい!!この作品は色んな変態が登場!!
しかし、真の変態(ラスボス)は、『仮名さん』です!!そもそも深夜放送でもこの内容は厳しいかと・・・
私的に一番に吹いたのが『仮名さん』の巨大ロボの合体シーンです!!2番目が『仮名さん』の歌だね!!
『シャナ』ははっきり言ってつまらなかったですが『いぬかみっ!』は素晴らしかったです!!
『シャナ』と『キノ』を完全に食ってしまった素晴らしい作品です!!日本のアニメ市場の宝です!!
冒頭からいきなり全員が脱ぎ始め、次々と変態たちが捕まり最後はやはり『啓太』の裸王伝説!!!
いつもの『ぞうさん』と『ア○ルぞうさん』が素晴らしい!!そして最後の『啓太』と『仮名さん』の『ダブルぞうさん』!!
それを全国で放映とは、久しぶりにお腹から笑いました!!世界遺産を超えた宇宙遺産の作品です!!
私的に『ようこ』のセクハラシーンもあったし満足です!!お勧めです!!!色んな意味で・・・
テンポもオチも素晴らしかった傑作!!!!是非、観賞してみて下さい!!!
今作は速水自重WWWW
大神 オリジナル・サウンドトラック
内容の方は、他のレビュー通りに最高の出来です。もちろん、値段がちょっと高いだとか、其の一と其の二に分かれている曲が中途半端だとか、もうちょっと長めに聞きたい曲があるだとか、細かな欠点があるにはあります。しかし、それらを消し去るほどに全体の出来が素晴らしいのです。私などは、大神が大好きなので、本当に毎日聞いていますよ♪
ただ、そんな大神サントラにも重大な欠点があります。それは聞き過ぎです。当り前のことですが、私のように毎日毎日同じ曲を聞いていると、悲しいことにいつかは必ず飽きがきてしまうんですね。それはどういうことかというと、再度大神をやり始めると、ボス戦での緊迫感やラストの感動、その他様々な場面での感じ方が大きく大きく変わってしまうんですよ。事実、私は赤カブトやらヤマタノオロチやらをササっと倒してしまいました・・・。
まあ、とは言いつつ、大神サントラを聞くことはやめませんけどね(笑)今日も明日も、そしてできればいつまでも聞き続けていきたいと思います。そういう風に思える作品なんです。
最後は蛇足ですが、私の好きな曲ベスト5でも載せておきましょう。
第5位.シャチ丸のテーマ
すごく気持ちのいい曲ですね。この曲を聞くために、よくシャチ丸に乗って意味なく海を泳ぎまわったものです。
第4位.大神降ろし
曲だけでもすごいのですが、映像とともに聞くと本当に圧巻ですよね。大好きなシーンの一つでもあります。
第3位.両島原
フィールドを走り回るときの爽快さに、胸の高鳴りを覚えるような格好よさが加わっていていいです。聞けば聞くほど好きになります。
第2位.太陽は昇る
泣きながら戦ったあのラストバトルを思い出すと、やはり上位にくるのはこの曲ですね。「太陽は昇る」というタイトルも力強い意志が感じられて、こちらもそれを受け継いでやってやろうという気持ちになりました。
第1位.「Reset」〜「ありがとう」バージョン〜
これは譲れないでしょう。優しい旋律とともに、イッスンをはじめとして多くの人々がアマテラスへ祈りをささげ、徐々に力を取り戻していく様は涙無しではみられませんでした。
犬神の悪霊【DVD】
これ、ずっと日本では販売禁止状態だったんじゃないかな。
たしか、差別的表現がなんとかで。
だから、この販売は、実に嬉しい。
かつて一度だけ、名画座で見たことがある。
当時流行だったオカルトものを、日本の、それも土着の村や人々で、という意気込みの作品だった。
「エクソシスト」や「オーメン」などの外国ものはたくさんあった。
だが、国産のこの手のものでは、かなり斬新だった。
犬神憑き、がテーマである。
横溝「犬神家の〜」みたいに、名前だけのこけおどしではない。
本当に犬神が憑依する。
それが真実か、はたまた心理的なものなのか、というあたりは「エクソシスト」同様に微妙に暈かされてはいる。
そして、犬神憑きなのに、まるで狐憑きみたいな描写には、ちょっとだけ苦笑しちゃったな。
国産特有のどろどろした人間関係があるので、正直きちんとストーリーを追うと辛い。
ここは、素直に犬神憑きのアクションを鑑賞したほうが良い。
しかし、しかし、である。
この斬新さが、少々やり過ぎだったようなのである。
犬の首ちょんぱなど、とにかく具体的に描写しちゃったからね。
修正やらカットやらが入っているのか、どうか。
もしかしたら、またすぐ販売禁止になっちゃうかもしれない。
だから、買っておくなら、この手のキワモノファンにとって、良いタイミングだ。
希少価値コレクションのひとつになるかもしれない。
次は「ノストラダムス〜」と「獣人雪男」を出してほしいな。
犬神家の一族
すぐ終わりました。(笑)ムードはすごく良かったと思いますが、謎ときというより単にストーリーをなぞって最後までいったという感じです。いつもすぐに行き詰まるのに、「一日で終わった」というと、家族から「それは一体どういうゲームや!」と、からかわれてしまいました。(*^_^*)・・・クロスワードパズルとか、古い新聞記事とか、小物は気が利いててよかったです。