演劇集団キャラメルボックス きみがいた時間 ぼくのいく時間 2008年版 [DVD]
梶尾真治さんのタイムトラベル小説「クロノス・ジョウンターの伝説」の伝説の中から、「きみがいた時間 ぼくのいく時間」を舞台化したもので、2008年2月〜4月に東京、神戸、大阪で公演されたもののDVD化。
演劇集団キャラメルボックスでは同名の小説に納められた短編を3本も舞台化しており、梶尾真治さんは主人公の秋沢を最初から上川隆也さんをイメージして書いたと言う。
原作物を映画化、アニメ化した物を見て、がっかりしたという経験はものすごく多いのですが、キャラメルボックスの脚本家である成井豊さんらの作る舞台ではそう感じたことがありません。原作を忠実に舞台化しているという訳ではなく、原作に登場しない人物やエピソードがどんどんと出てくるのですが、実に馴染んでいてこれこそ脚本の手本だといって差しつかえないのではないでしょうか。梶尾真治さんのファンがキャラメルの舞台に魅せられて、キャラメルのサポーターが梶尾真治さんを好きになる……実にいい関係じゃないですか。
また、主演の上川隆也さんはTVとは違った魅力を存分に見せ、若手の俳優たちはその上川さんに目一杯の演技で答えます。
時の流れを移すダンスシーンや、要所要所で盛り上げる選曲の巧みさ、舞台を観たことがないという方にこそ、一度観てほしい作品です。
渋谷BLACK2(2)コギャルは眠らない [DVD]
これはアツい。一見、パッケージに顔がないので、怪しいが見て損はない。
ギャル、ギャル、ギャルとワンパターンかと思わせつ、妊○ギャルとかディープな世界あり。
ハワイあり、風ギャルの部屋あり。。。見てみて。
鮫島有美子「ディスカヴァー2000」(7) 白い花の咲く頃
鮫島有美子さんの歌い方を批評するだけの見識はありません。しかし、彼女の歌を聴いていると、美しい日本語の発音がとても耳に残ります。古き良き時代、現代語である日本語が、鮫島有美子さんの歌になると、格調が備わります。彼女の歌そのものも楽しめますが、美しい日本語を忘れないためにも、はきはきした歯切れのよい日本語の歌をみなさん鑑賞してみませんか?
ちぇんじ123 1 (チャンピオンREDコミックス)
「闇狩人」はけっこ好きで、話はかなりオモシロいんだけど絵がイマイチ地味なんだよなー、てのがマンガ家坂口いくに対する評価。
で、本作はその坂口を原作に起用、絵を新人(だよね?)の岩澤選手に任すというスタイルをとっている。この選択をしたチャンピオンRED編集部にまずは拍手!
話と絵がちぐはぐなマンガって実はけっこ多いと思うのよ。
当たり前だけど、お話し作る才能と絵を描く才能には、ほとんど共通点がない。だからこの両者を一人で兼ねるのには元来ムリあると思うんだよね。こーゆー試みってもっと増えて欲しいな。
さて、本作なんだが、非常によくできた美少女アクション。
ヒロインは三つの別人格をもつ女子高生で、人格が切り替わることで格闘等のエキスパートになる。見かけもかなり変わる。
主人格の素子はお下げメガネのド地味ちょーイケてない系(だがそれがイイ!)。
素子がピンチになると現れる別人格は、ワイルドな空手使いひびき、クールな剣士ふじこ、天真爛漫な柔術使いみきり、の三人。三人合わせて123(ひふみ)ってワケ。ちなみに表紙中央はひびき、左上が素子、左がふじこ、右下がみきり。
ヒロインがスーパーウーマンなら合い方の主人公はヘタレってのがお約束だが、本作の小介川クンもまたさにそのタイプ。でも、ヘタレながらもボコられまくっても好きな娘は守りたいなかなか見所のあるヤツだ。
絵柄は表紙で見て感じたままでおけー。
安定した高い画力の持ち主で、動きの描き方もなかなかのもの。女の子のカラダの線の描き方見せ方もぐーで、いー感じに萌えシーンもいれてくれる。正直坂口選手にゃ悪いが、彼の絵だったら★ひとつ減らさざるをえなかったと思う。
ただし期待しすぎちゃダメですよ?だって主人公ヘタレなんですから(笑
だからそっち方面はサービスカットがときどきって程度。
かーいー女の子が画面狭しと暴れ回るのが見たいんじゃ〜、てアナタ。ぜひいってみちゃってくだされ。本書がご期待に沿うことウケアイです。
この手の話が根本的にキラいな向きがあることは知りつつ、そーした人はそもさんコレ見ないだろうってことで★五つあげちゃおうかな。