ブラームス:ヴィオラ・ソナタ集
すばらしいです。
これほどブラームスのヴィオラソナタの解釈が分かりやすい録音は他には無いのでは?と思いました。
ヨゼフ・スークの演奏は単調ないかなるパッセージでも手抜きが一切無い、ヴァイオリニストとしてもお馴染みの圧倒的な繊細さが特徴です。ブラームスのソナタ独特のしっとりした面持ちに彼の感性が良く合っていて、例えようのない美しさを表現していると思います。
この演奏には、まるで『気が狂ったようなヴィブラート』や『不自然なアゴーギグやアクセント』は無く、無駄なく丁寧に旋律を歌ったところが絶品です。
なので私はこのCDを始めから最後まで何度通して聴いても、飽きることや気持ちが悪くなることが一切ありませんでした。