若い季節/続・若い季節(DVDツインパック)
未亡人の社長が経営する、中堅のプランタン化粧品。
それでもトレ・ビアン化粧品との「飲む白粉」(?!)・「液体口紅」の販売合戦や、男性化粧品の販売拡大と苦労が絶えない。
さぁ〜て、今日は何が起こるのかな・・・?
NHKの同名ドラマの映画化だが、本家の方はVTR(フィルム?)は残っていない。そのため、この2部作(以下・『若い季節』=無印/『続・若い季節』=『続』)は雰囲気を知る上では貴重な資料である。
映画の方は、どちらも古澤憲吾監督が撮っている。そのため、クレージーキャッツの面々は東宝クレージー映画調の演技を披露している。また坂本 九氏・ジェリー藤尾氏・中尾ミエ氏等の若手や、2部作に主演された淡路恵子氏や無印の『キングコング対ゴジラ』調の佐原健二氏と浜 美枝氏&若林映子氏{Wボンドガール!}や『続』の三橋達也氏も存在感があった。
今回の特筆点は、2部作を「ツインパック」としたこと。これらは過去にバラバラにLD化されたが、これらを一気に楽しめるようにしている。
内容的には独立しているので、各自で楽しめる。でも、これなら片方の購入に迷わずに済むだろう。価格も、同社のバラ盤と比べても元が取れる。
さぁ、お腹の底から「若い季節」をみんなで歌おう!
太陽の季節・若い獣 (角川文庫)
かつては大反響を呼んだ石原慎太郎の出世作『太陽の季節』です。
これって、よくよく考えてみれば、21世紀を迎えた現代からすると、なんと半世紀も前に書かれた作品なのです。
当時書かれた作品の大部分は古くなって陳腐化しているはずですが、この作品は今読んでもその鮮烈さを失っていません。
教育委員会やPTAが推奨するような内容ではないのですが、そういう作品にこそ、人間の抱える普遍的なテーマが込められているのだ、という見本でしょうか。
立った一物で障子を突き破るシーンのように、硬直した常識を突き抜けて太陽を掴もう、ってことですかね。