LIVE IN STOCKHOLM1971(紙ジャケット仕様)
タージ・マハル旅行団の作品で、「JULY15.1972」「August 1974」とこの「Live in Stockholm 1971」が発表されていますが、
この作品が他の二作と大きく違うのが、「全く方向が読めない」という点です。
例えば「JULY15.1972」の場合は「あるパターンの即興を延々と繰り広げる」という感じで、そういう意味では境目のある作品と取れますが、
この二枚組にはそれが通用せず、だんだん音の激しさに変化が起きたり、声が入ったりとタージ・マハル旅行団ならではの「混沌」が底抜けに味わえます。
ノイズが途中入ったりしますが、むしろそれもこの作品の「味」としていい役割を果たしています。
とりあえず、他の二作品よりもこの二枚組ライブ盤を強くお勧めします。
August 1974 (紙ジャケット仕様)
延々とアンビエントなエレクトロミュージックが演奏されます。聴く方にもそれなりの心づもりがないと聴き続けるのは少しツライと思います。この手の音楽が好きな人にはどうにもたまらないとは思いますが、ロック的な音を求めている人には合わないと思います。しかし窓を開放して外の音も取り入れながら聴いてみると意外に良かったのは不思議な所。
JULY15.1972(紙ジャケット仕様)
大地の唸りのような音楽、まるで地球が歌っているよう。
30年以上も前からこんな音楽が存在していた、その事実にただただ驚きです。
あまりにもスケールが大きすぎるタージマハル旅行団の音楽、数少ない音源の中でも比較的手に入りやすいこの一枚から触れてみてはいかが。