ブラック・レインボウズ
前作の「Slow Attack」も良い出来であったため、
期待は持っていたが、個人的には現段階で、ソロ最高傑作
と言える作品だと思う。
やはり彼にはギターの音が似合う。
そして前作に続きこれもレオ・エイブラハムとの共作であることを考えると、
彼は、刺激を受ける良いパートナーを見つけたようだ。
状態は間違いなくスウェード後期の頃よりも良くなっているのだろう。
非常に力強く聴こえる。
また、ほぼラヴソングだが、歌詞はソロになってから一貫して非常に良い。
それにしても、ボーナストラックの「Savage Dance」は、
アルバム全体の中で見ても、曲も歌詞も出色の出来であると思うが、
何故これを本編に入れなかったのだろう?
とはいえ、“B面曲”が良い、というのは、調子が良い証拠なのだろう。
すこし高くても日本盤を買うことをお勧めします。
ブルーレイディスク スターターBOX ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]/X-MEN:ファイナル ディシジョン/エイリアンVS.プレデター [Blu-ray]
ブルーレイがこんなに安く買うことができ良かったです。
ベスト
洋の東西を問わず、80年代のシンセやエレキ使用の中には今聴くとダサくて卒倒したくなる安易な用法が結構有ったわけですが、
それは80年代のジェーン・バーキンも例外ではなかったりします。
(作者ゲンズブール本人の作品だとそんな事も無く、非常にカッコイイから不思議)
「バビロンの妖精」や「コワ」といった純朴な味わいの代表曲も、オリジナル盤ではその手の曲に混ざる形となるのでなかなか素直に愉しむのは難しいものがあったりします。
このベスト盤はそういった側面を実に巧妙に回避した選曲であり、彼女のピュアなイメージを「上手く抽出した」とも言える構成です。
ガラスのような彼女のイメージをまさに割れ物のように慎重に扱っている配慮が窺え、これは地味ながらも大いに評価できる事かもなぁ…と思うわけです。