ジェノサイド-ナチスの虐殺-ホロコーストの真実 [DVD]
最終的解決ーその無機質な命令に600万人の人命が失われた。
ただ、絶句あるのみの悲劇です。ナチスに支配された、すさまじい環境の中、それまでの人としての生活は踏みにじられ、人間性を失っていかざるを得ない人々の中にも生きるため、明日への希望をつなげるために戦い続ける魂の高潔さを感じました。
ただ動物のごとく駆除され続けた彼らの苦悶は想像を絶します。
人とは何かを考えさせられました。ご覧になった後で、フランクル著、夜と霧の購読をお勧めします。
流星のロックマン2 ベルセルク×ダイナソー(初回生産:「トライブアタックカード」“ジェノサイドブレイザー”同梱)
ロックマンエグゼシリーズの流れを組む流星のロックマン待望の第2作。3バージョンだった前作から今回は2バージョンに。通信すれば違うバージョンの要素も手に入るので買う方としてはこのほうがありがたいです。
エグゼシリーズを受け継ぐ作品だけに前作は戦闘などの評価が分かれましたが、個人的には何もかも楽しめたので続編は大歓迎です。ただ、依然としてネットや友達同士での通信を前提にしたブラザーバンドシステム(しなくても楽しめますが)が中心なので、そういう環境にない人にはどうかなと思います。あと前作のボリューム不足が改善されていればいいのですが…。
ベルセルクxシノビの方も書かれていますが、前作は出来の割りに値下がりが激しかったので今回はそうならないでほしいですね…。
ジェノサイド
他の方のレビューにもありますが、「南京大虐殺」「関東大震災時の事件」等に関する描写、
その他「新大久保駅乗客転落事故」や「スーパーコンピューター(の予算が事業仕訳で削られた)」ことに対する触れ方等、
かなり偏った歴史観やイデオロギー(左翼寄り)が文章のあちこちに散見され、
それによって作品自体の面白さがかすんでしまう結果になってしまっているように思います。
後書きの部分に、作者の方が取材した人たちの一覧が載っていまして、それを見てちょっと納得したのですが、
たぶん「取材させていただいた方たちに配慮しすぎた」のではないかと思います。
「取材させていただいた方たちがこの本を読んだ際にどう思うか」を考えてしまって失敗したというか、
そこは読者だけを見てエンターテイメントに徹して欲しかったなと思います。
あと、面白いことは面白いのですが、設定に色々と無理があり、
そこがちょっと気になってしまっていまいちストーリーに没頭できない部分もあります。
いずれにしてもハードカバーで買う必要はないと思います。文庫化されて安くなってから読むということで十分かと。
華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
天変地異により、陸の大部分が海に沈んだ数百年後の地球が舞台です。
人類は生き延びる為、人類の持つ科学力のほぼ全てを投入してその世界に適応してます。
物語は陸上人(今の人類とほぼ同じ)と、海上人(海で生活する為に、より適応化された
人類)を軸に、個々人の思惑(希望や生への執着)に、国々の政策(この世界では、程度の
差はあるが連合国家を形成している)が、重層的に絡んできます。
物語の後半ではタイトル(或る出来事の言い換えなのです)に沿った、或る災渦が再度
地球に、人類に襲いかかります。そこで人類が取った行動は…ネタバレになるのは詳細は
省きますが、ここには作者の生命観や死生観が表れているような気がします。
一言で記すと人類は「神」になってしまったのです。この「神」になる行為、そして
なった後…そこにはエゴが満載です。人は生き延びる為にはどこまで冷徹・非情になれるのかと。
それを唯々諾々と受け入れるのでなく、自分の信念の元に立ち向かう主人公の姿。この対比が
本作の一番の読みどころでは?と思う次第です。
人が神になった世界には希望があるのか、それとも絶望が待っているのか?2段組586pの
大物ですが、それに見合う満足感を得られる一冊です。
ガンドッグゼロ リプレイ アゲインスト・ジェノサイド (Role&Roll Books) (Role & RollBooks)
世の中に数多くリプレイはありますが、これほどまでにストイックなTRPGリプレイがほかにあったでしょうか!(笑)
ガンドッグゼロ初のリプレイ本ということで購入しましたが、とにかく「おっさん」の哀愁が漂う、かっこいいリプレイでした。
これまでのTRPGリプレイでは、なにか物足りなかったと思う人には、ぜひ読んでもらいたい1冊ですね!
この本の著者は、ゲームデザイナーではありませんが(デザイナーは狩岡源)、ガンドッグゼロというTRPGの雰囲気をいい意味で醸し出しています。