伊東四朗・三宅裕司コントライブ「いい加減にしてみました3」ゲスト:沢口靖子 [DVD]
伊東四郎さん、三宅裕司さんによるコントライブの第3弾!
今回はゲストに沢口靖子を迎えて、とっても華やか。
第1回「東宝シンデレラ」グランプリ、ゴジラ復活主演女優、今は先日テレビ放映の「科捜研の女」や、土曜ワイドの鉄道公安官など、事件ものが多い沢口さんですが、コント演技がとっても楽しい。
やはり女優さんが入ると、パァッと明るくなります。
基本的には、ボケる沢口さん・伊東さんに突っ込む三宅さん。
普通に真面目な沢口さんがとても可笑しくてチャーミング。
20分くらい?の3人を中心にしたコントが
5本あって、それぞれの間に、
楽屋を模したセットでの伊東・三宅二人が
着替えながらのトークがはさまれてます。
(コントのセットと楽屋のセットは、回り舞台になってます。)
中でも、沢口さんのフィリピーナが
ぴったりで、フィリピンっぽい日本語といい、
メイクと衣装といい、最高。
天然ぼけの秘書も、その間違った一生懸命さ、
健気さが可笑しくって可愛らしい。
まさに沢口さんのイメージ。
会場内も大爆笑の嵐で、あっという間の2時間でした。
バッド・ニュース☆グッド・タイミング
〜“最悪のニュースは、最高のタイミングでやってくる!”〜
何とも楽しいタイトルです。しかも、パッケージの絵も、何やら往年のハリウッドのコメディ映画(例えば、「おかしなおかしなおかしな世界」)を想起させますよね。
三谷幸喜は、かねがね尊敬するコメディの作り手として、ワイルダー、サイモン、ルビッチ、スタージェスらの名前を挙げています。
彼らは言うまでもなく、ハリウッド映画史に残るコメディの大御所たちです。
三谷の舞台を観ていると、シチュエーション・コメディとしても、スクリューボール・コメディとしても、ソフィスケート・コメディとしても、その影響を深く感じます。
そして、今作は、三谷お得意の、すれ違い、勘違いが複合的にエスカレートしていき、どんどん物語が交錯、逸脱していくものの、当事者間では奇蹟的に会話が噛み合っている、とのシチュエーション劇の集大成とも言える傑作です。
あるホテルのラウンジ、2時間後の披露宴を控え、本来ならば幸福感と高揚感で一杯のカップル、のハズ。だが、新郎は、直前に新婦から打ち明けられたある事が、何とも気懸りとなっていた。
それは、彼女が父親に結婚の許し、と言うか、その事実すらも伝えてなく、にも拘らず、やはり披露宴には列席して欲しいので、父親を急遽式場に呼んでしまった事と、更に、ある事情の為、やはり秘密にしていた新郎の父親をもまた呼んでしまっていたと言う事だった。
父親たちをふたりで説得しようと嬉々として語る新婦に対し、新郎は不安を募らせていた。
なぜなら、それぞれの父親たちは、かって「エントツ・とんかつ」との芸名でコンビを組んでいた漫才師であったが、今は袂を分かつ“犬猿の仲”だったからだ、、、。
いかにも、三谷的なシチュエーションです。
で、この後、物語は、世界でお互いに最も逢いたくなかった父親たちの気まずい再会から、勘違いがエスカレートし、遂には、子供たちの“結婚披露宴”が、いつしか、自分たちの“漫才コンビ再結成式”へと妄想される事で最高潮を迎えます。
傍若無人で笑いを感覚で捉えるエントツと、真面目で笑いを理屈で考えるとんかつ。
伊東四朗と角野卓造、三谷演劇では切っても切れない最高の2トップから発せられる丁丁発止の応酬。
これは凄いです、ある種の“神業”的なものすら感じさせます。
もちろん、他の出演者も、それぞれがノリにノッた名演ぶり。
生瀬勝久も、八嶋智人も、久野綾希子も、伊藤正之も、皆小演劇出身者だけに、実に軽妙でテンポ良い。ラウンジのみの舞台装置ですが、上手のEV、下手の階段を使って縦横無尽に動き回る、そのアクションの流れが素晴らしい。
唯一、沢口靖子のみが異質の演技なのですが(笑)、逆にその余裕のない懸命さが笑いを呼びます。
副音声での、三谷、生瀬、八嶋の、裏話盛り沢山のコメントも楽しい。いかに、演劇人たちは、目立ちたがり屋で自己顕示欲が強いが確認出来ます。
あっ、そうそう、三谷自身もワン・シーン出演しているので、お見逃しなく。
先ほど述べたように、三谷の勘違いシチュエーション・コメディの傑作である今作ですが、個人的には、今作の発表前に書かれ上演された「君となら」が、このジャンルでのベストだと思います。
斎藤由貴と佐藤慶が“爺子ほど”年の離れた恋人役として、父親に結婚の報告に行くと言うお話(笑)。これまた、斎藤由貴の父親役の角野卓造が全身汗まみれの熱演を見せる大傑作。
好評につき、再演もされたにも拘わらず、何故かDVD化されていません。
(追記)今商品は、DVD−ROMです。お間違えのないように。
なお、DVDは、PARCO通販にて購入可能です。
おしん 完全版 少女編 [DVD]
人間というのは過去から学んで生きるのが苦手な生き物だ。
もう既に同じ過ち何度もを繰り返しているというのにまだ気付かない。
過去を直視してそういう時代があったからこその現代が成り立っているという実感が無い方が多い現在、このドラマの語るメッセージはたとえ何十年何百年かかろうと不滅です。老いた人が死の間際に思い起こす古い古い過去の記憶。それを辿る事で物語は終始進んでゆく。
そして一番見応えのある部分がこの少女編。何故なら年少時代の経験を糧に人は生きる方向性が決まってしまう生き物だから。耐えて耐えて這い上がって成功する人。努力が報われず潰れる人。何も考えずに刹那に生きる人、過酷過ぎる現実に絶望して自殺する人、人の世の無常を感じます…。…おしんは初者でした!が貴方はどうですか?
私が一番忘れられない場面、それは俊作がおしんに戦争と争いの本質を説くシーン。何度観ても泣けますね。戦争ばっかりしたがる某国政府の人達は見せると彼らは何と思うだろうか…。
熱烈的中華飯店 DVD-BOX
ニノが出演しているという理由で購入しました。
視聴率が悪くて1話カットになったというドラマだが、共演者が豪華でした。
芸達者な役者がそろっていました。設定自体は無理がある内容なのだが、コメディとしてわりきってみたら楽しめます。
メイキング映像は力がはいっていない感じでちょっとがっくりでしたが、記者会見がはいっているからよかったです。
若いニノがかわいくて演技も初々しい感じで貴重なドラマだなと思いました。
たくさんの役者さんとここで関わってその後のニノの役者としての力になっていったのだなと勝手に思いました。
最終話がうちきりになったので中途半端な感じでおわりましたが、船をおりてからのその後をみたいなと思いました。
ニノファンにはおすすめです。
マルサの女 [VHS]
国税査察官と脱税者との闘い?を描いた映画です。私自身、会計事務所で働いているので、大変興味深い内容でした。ありとあらゆる方法で、なんとか税金を逃れようとする脱税者に対して、時には毅然とした態度で、時には人情で渡り合う主人公の姿に、国税査察官の仕事の厳しさを感じました。立場は違えど、その苦労には共感できます。
決して難しい言葉が飛び交うような映画ではなく、脱税してるかしてないか、どうやって脱税を見抜くかをシンプルに描いた作品です。是非一度ご覧下さい。