究極超人あ~る どらまSPECIAL
前2作が好評だったため、あーるの世界を充分に堪能してもらおうと企画されたドラマアルバムのリマスター盤。構成としては、ドラマ2本とショートバージョンのイメージソング2曲、カバー1曲、新曲1曲で、トータルタイムは30分足らず。相変わらずの短さ、これも「あーる」の特徴である。
しかし、中身は濃い。声優陣は前2作のメンバーがほぼそのまま移行。しかも西園寺えりか役はあの高田明美先生である。個人的な見解として、えりか役はこの後のCDやビデオ(DVD)でのかないみかさんより高田先生の方がマッチしていると思われる。「高田えりか」は本CDと前2作のみ、さらにつっこむとドラマは本作と音楽集Vol.2のみなので、たっぷりと堪能するには本作が最適である。さらに、ドラマパートの脚本は、高田先生の夫君である名ライターの伊藤和典先生。原作の持つ「すっとこどっこい」な雰囲気を全く違和感なく作り出している。何でこんなに話が前に進まないんだろうと笑いながら聞くのが正しい「あーる」鑑賞法。ま、とにかく聞いて笑ってください。近年のアニメにはない高いクオリティのオーディオドラマが楽しめます。あえて問題点を挙げるとすれば、笠原弘子さんが試験勉強のため別録りになってること(微妙に空気感がずれてるのがわかる)。とはいえ、それも、時間の短いことも気にならない楽しいアルバムである。
あーるのオーディオドラマはVol.2、本盤、真夏の一夜漬、ボックスに収録されているが、原作の雰囲気を忠実に再現しているのはなんといっても本盤である(故に「どらまSPECIAL」なんだけどね)。そういう理由であーる関連のCDの最高傑作と考えられる。何より、原作者のゆうきまさみ先生が関与しているのは本盤までなのでいわば最後のお墨付きアルバムなのだ(後2作のドラマはビデオの発売とリンクしているので、ちょっと毛色が違うしね)。気楽に(そもそも力を入れて聞こうとしてもできない内容である)楽しく聞いて、めくるめる「あーるの世界」をご堪能ください。
ヴィクトリアン・タイル 装飾芸術の華 (INAX booklet)
私は、トイレ、風呂になどに入るときに、ついタイルの模様とか
並び方の法則性とか、意味もなくじっと見ていたりします。
これは映画館や博物館、劇場などでも同様で、待ち合わせなどで
暇があるとつい床や壁面のタイルを観察したり、わざと滑って
スベスベ具合を確認してしまいます。稀にすごく精巧なモザイクタイル
を発見したりすると、ウキウキしてしまうほど好きなのです。
この本は、そういったタイル好きには堪らない
INAXブックレットシリーズのイギリスのヴィクトリアンタイルを集めたものです。
このタイルは明治初期に日本で建てられた多くの洋館が
イギリス人によるものであることもあり、古い貴族の邸宅や、
銀行などの重文クラスの洋館ではそこかしこに使われており、
きっと馴染みのある、あるいは惹かれるデザインがこの本の中に見つかるはずです。
数あるタイルの本の中で、これは眺めているだけで面白く、おすすめです。
昇竜魂~ドラゴンズ70thメモリアルソングス~
ドラゴンズファン必携のCDです。
ディスク1には、1974年から2005年までの「燃えよドラゴンズ」を一挙16曲収録。歌詞の打順から、当時の選手が懐かしく思い出されます。同じメロディーなのにアレンジが違うので、30年あまりの楽曲の流行の変遷を追うこともできます。
ディスク2には、1950年の「ドラゴンズの歌」にはじまり、燃えドラのB面など多彩な18曲を収録。
「ああ、うるわしの名古屋軍」は、往年の名選手の活躍を歌っています。杉下、西沢、中など懐かしい名前の連発。助っ人外国人の名前も登場します。「モエドラおばさんラップ」では、名古屋のおばさんの生活がユーモアたっぷりに歌われています。
発売当時のジャケット写真がないのが残念。
逆転イッパツマン DVD-BOX 1
ちっちゃい頃、
いとこから貰ったビデオの中に
1、2話程度入っておりました。
後にも先にも
タイムボカンはこれしか観てませんが、
物凄くストイックなかっこ良さがあって
ハマってしまいました。
出てくるメカもかっこ良かったし、
とにかく無駄の無いかっこ良さです。
でもタイムボカンって、
かっこ良いというよりは
可愛らしいイメージがあるんですけどね。
(9)究極超人あ~る Vol.2
元々、9曲目の「エクセレント・チェンジ!究極戦隊コウガマン」が原作マンガの中にあって、それを実際に歌にしようというコンセプトから始まった「あ〜る」のCDなのだが、ご存じの通り、Vol.1ではなくこちらのVol.2に入っているのである。この「すっとこどっこい加減」が許されるのもまた「あ〜る」ならでは、である。
後の舟本正夫「イヤイヤ社員旅行」へとつながる「正しい青春」、川村万梨阿女史の詞もかわいい「Boy's Sick」、ジョン・ケージも驚く(?)現代音楽「電気GOHAN」、亡き塩沢兼人さんの素朴な歌声が今となっては切ない「ぼくはアンドロイド」、相変わらずあっちへ行ってしまっている「帰ってきてしまった、はっぴい・ぱらだいす」、名ドラマ「世界征服しましゃうの巻」(「あ〜る」が「ブンドル」に変わる瞬間に鳥肌が立つ!)など、聞きどころ・佳曲が多く、ゆうきまさみマニア、マサユキスト、田中公平ファンならずとも必携のアイテムである。
しかし、外せないのは、名曲「マジカル季節」だろう。冬杜−山本−田中ラインはこのあとまたも名曲「くちびるにメモリー」を世に出すことになるのだが、これらの曲が描く「正統派の青春」があ〜るの「無茶苦茶な青春」と表裏一体であることは言うまでもない。誰もがわかりうる淡い青春を描いた両曲はあ〜るファンでなくても心にジンとくると思う。だからたくさんの人に聴いて欲しい。そして、「くちびるにメモリー」のリマスター再発に向け、あ〜るを再評価・盛り上げていこう!