ビフォア・ザ・レイン(〇〇までにこれは観ろ! ) [DVD]
ソフトの画質、音質はとても良好。特典インタビュー、メイキング映像があります。
マンチェフスキー監督はインタビューで、「この映画は、ドラマであり、悲劇、あるいはアクション…そうなればいいと思った。テーマ(社会問題)は控えめに、メッセージも表現もおおげさにしたくはなかった。」と語っています。
『ビフォア・ザ・レイン』は監督の意図どおり、とても「物語」として魅力的な映画となりました。
美しいマケドニアの自然。ギリシャ正教教会のエキゾチックでミステリアスな佇まい。そこに登場する、「沈黙の誓い」を立てた、もの言わぬ若く美しい修道僧(グレゴワール・コラン)。
逃げ込んで来た、(マケドニアと反目する)アルバニア人の少女。
「つぎはどうなるの? これはなに? なにがおきてるの?」…と、ページを繰る手のもどかしさに似たものを感じます。
マケドニアからロンドンへ、そして再びマケドニアと、場所を変えて語られる三つのストーリーが少しずつリンクし、ラストでその意外な全貌があきらかになる大胆な構成。
果たして『時』は廻るのか? 悲劇は、エンドレスのループに閉じ込められたままなのか?
(キーとなるほんの数ショットで)、とても巧妙にそんなラストに誘導しながら、(一方でそれを否定するかのような…)謎めいたことばが繰り返し語られます。あるときは修道僧の口から、あるときはブロック塀の落書きに。
タイトルの『雨」とは…? 恵みの雨なのか、それともなにか不吉なことの暗喩なのか?
『雨』を口にする人々の顔は吉凶どちらともとれます…。
(「持ってまわった」「思わせぶりな」)、鑑賞者に答えをゆだねる語り口がこの映画の魅力のように思います。好き、嫌いもここで分かれるように感じます。
・・・
人が生きてゆくということは(あるいは「歴史」は…)、ひとつひとつの「選択」と、その「連鎖」です。
ちがう「選択」をしていたら(ちがう「選択」ができたなら…)、もしかしたら今より悲しみの少ない『今』があったのかもしれません。
この映画の『時の環』にこめた監督の思いは、そんな可能性への希望のように私は思います。
(それは、カメラマン、アレックス(レード・セルベッジア)の最後の表情と映画のラストシーンに、何とも言えない穏やかさ、美しさが見えたからです・・・。)
<撃たれ、バラバラに飛び散る猫の死骸と血しぶき。こと切れる瞬間の人間の痙攣。嘔吐。戦場の取材で心に傷を負ったカメラマンが、しゃにむに求める恋人の肉体。タクシーのなかではだけた女性の乳房…。そして、羊の出産シーン。どれもこれも、あまりにも生(なま)な表現です。生(性)と死の、徹底して「生理的な」とらえ方とその描写は、クールでありながら生々しく非常に印象的でした。>
★スタッフ・キャストの特典インタビュー映像に、なぜか、グレゴワール・コランくんは登場しません。彼のファンの方(←私)かなり残念ですね!
★マンチェフスキー監督、「死体」の役でカメオ出演しています(笑)。耳のピアスが決めて…。ちがってたら、すぐココを直します。
マンチェフスキー監督はインタビューで、「この映画は、ドラマであり、悲劇、あるいはアクション…そうなればいいと思った。テーマ(社会問題)は控えめに、メッセージも表現もおおげさにしたくはなかった。」と語っています。
『ビフォア・ザ・レイン』は監督の意図どおり、とても「物語」として魅力的な映画となりました。
美しいマケドニアの自然。ギリシャ正教教会のエキゾチックでミステリアスな佇まい。そこに登場する、「沈黙の誓い」を立てた、もの言わぬ若く美しい修道僧(グレゴワール・コラン)。
逃げ込んで来た、(マケドニアと反目する)アルバニア人の少女。
「つぎはどうなるの? これはなに? なにがおきてるの?」…と、ページを繰る手のもどかしさに似たものを感じます。
マケドニアからロンドンへ、そして再びマケドニアと、場所を変えて語られる三つのストーリーが少しずつリンクし、ラストでその意外な全貌があきらかになる大胆な構成。
果たして『時』は廻るのか? 悲劇は、エンドレスのループに閉じ込められたままなのか?
(キーとなるほんの数ショットで)、とても巧妙にそんなラストに誘導しながら、(一方でそれを否定するかのような…)謎めいたことばが繰り返し語られます。あるときは修道僧の口から、あるときはブロック塀の落書きに。
タイトルの『雨」とは…? 恵みの雨なのか、それともなにか不吉なことの暗喩なのか?
『雨』を口にする人々の顔は吉凶どちらともとれます…。
(「持ってまわった」「思わせぶりな」)、鑑賞者に答えをゆだねる語り口がこの映画の魅力のように思います。好き、嫌いもここで分かれるように感じます。
・・・
人が生きてゆくということは(あるいは「歴史」は…)、ひとつひとつの「選択」と、その「連鎖」です。
ちがう「選択」をしていたら(ちがう「選択」ができたなら…)、もしかしたら今より悲しみの少ない『今』があったのかもしれません。
この映画の『時の環』にこめた監督の思いは、そんな可能性への希望のように私は思います。
(それは、カメラマン、アレックス(レード・セルベッジア)の最後の表情と映画のラストシーンに、何とも言えない穏やかさ、美しさが見えたからです・・・。)
<撃たれ、バラバラに飛び散る猫の死骸と血しぶき。こと切れる瞬間の人間の痙攣。嘔吐。戦場の取材で心に傷を負ったカメラマンが、しゃにむに求める恋人の肉体。タクシーのなかではだけた女性の乳房…。そして、羊の出産シーン。どれもこれも、あまりにも生(なま)な表現です。生(性)と死の、徹底して「生理的な」とらえ方とその描写は、クールでありながら生々しく非常に印象的でした。>
★スタッフ・キャストの特典インタビュー映像に、なぜか、グレゴワール・コランくんは登場しません。彼のファンの方(←私)かなり残念ですね!
★マンチェフスキー監督、「死体」の役でカメオ出演しています(笑)。耳のピアスが決めて…。ちがってたら、すぐココを直します。
ブラウン クリーン&リニュー専用洗浄液カートリッジ(3個入) CCR3CR
ブラウンの「クリーン&リニュー」は、発売当初から使用していますが、
正直言って当初は、シェーバー内に剃りカスは残るし、
いやなニオイ(おそらく皮脂のニオイ)が鼻につくしと、その名に恥じる代物でした。
ところが数年前、洗浄液がリニューアルして以後は、上記の欠点が大幅に軽減。
いまではニオイに悩まされることなく快適に使用しています。
また器具側の機能や形状が変化(進化)しても、
洗浄液の汎用性が保たれていることは高評したいポイントです。
減点の理由は、完璧というまでではないこととと、価格が少々高いことと。
替刃と洗浄液のランニングコストは、月額1,000円を超えてしまいますからね。。。
正直言って当初は、シェーバー内に剃りカスは残るし、
いやなニオイ(おそらく皮脂のニオイ)が鼻につくしと、その名に恥じる代物でした。
ところが数年前、洗浄液がリニューアルして以後は、上記の欠点が大幅に軽減。
いまではニオイに悩まされることなく快適に使用しています。
また器具側の機能や形状が変化(進化)しても、
洗浄液の汎用性が保たれていることは高評したいポイントです。
減点の理由は、完璧というまでではないこととと、価格が少々高いことと。
替刃と洗浄液のランニングコストは、月額1,000円を超えてしまいますからね。。。