銀座の恋の物語 [DVD]
言わずと知れた裕次郎、ルリ子の傑作である。シネマスコープ、総天然色の魅力をいかんなく発揮して、最後まで楽しんでしまった。というより撮影当時の銀座風景が懐かしい。都電の通る姿、服部和光のいわゆる四丁目交差点の景観。この撮影の後、十年を経るうちに服部和光を除いて、そのすべての景観が失われてしまったことは、いかに東京オリンピックがあったからといっても、それだけのせいではない。この作品の制作サイドで活躍しただれもが、そんなことは予想だにしなかったであろうし、それこそがまさに日本の高度経済成長、所得倍増の現代史そのものの結果であった。脚本に山田信夫、熊井啓、監督に日本のスコット兄弟といえる蔵原兄弟の兄、惟繕があたっている(これはスコット兄弟の方があとなのだから、当然イギリスの蔵原兄弟と言い換えるほうがいい)。カメラを存分に振り回して、当時脚光を浴びていたヌーベル・ヴァーグ風なのも好感が持てる。日活は当時再開して間もなくで、ようやく混乱期を乗り切った時期。若い才能をどんどん登用して成功していたのだから、まさしく破竹の勢いの時でもあった。日活の傑作の一本である。うっかりしていたが、この作品、結局ヒロインがどうして記憶を失い、デパートの店員となっていたのか、その謎はついに最後まで明かされていない。そのあたりを憶測をたくましくしてストーリーをじぶん的に組み立てて見ても、どうもしっくりとはしないのである。それならいっそ、何の説明もないままにして、「治った戻った」の祝賀パーティーで流れ解散にしてしまうという算段だったのではないかと思われる。まともにこの作品を振り返るとなんだかおさまりの悪い作品なのだが、良いではないか、楽しいではないか「これがほんとの恋の物語」なのだ歌って幕を閉じれば目出度し目出度しである。ヒーロー、ヒロインのほかに、ジェリー藤尾、和泉雅子、清川虹子、清水雅夫、高品格らが好演。それからこれははっと気づいて驚いたのだが、のち松竹の名物シリーズとなって続いた「男はつらいよ」のシリーズで重要な役を熟すおいちゃんの下條正巳、おばちゃんの三崎千恵子が出ている。また寅さん最良のマドンナと言われた浅丘ルリ子までここにいたのである。ヒット作の奇しくもの因縁を感じるのはじぶんだけだろうか。
銀座の恋の物語 (ディアプラス・コミックス)
待ってました、新刊。
ストーリーもキャラクターも魅力的で大好きな作家さんですが、今回もさすが!
どのカップルのキャラクターもストーリーもとても良かったです。
描写はそれほど過激じゃないんですけど、どの組み合わせもなんともいえない色気がありますね。
そして、都合よくなく時間が流れていくのもいいですねー。
で、鳴海の話がなかったな…と思ったら、同時発売の方がまるまるその話なんですね。
同一世界でいろんな人間の話が広がるのは楽しくて好きです。
ストーリーもキャラクターも魅力的で大好きな作家さんですが、今回もさすが!
どのカップルのキャラクターもストーリーもとても良かったです。
描写はそれほど過激じゃないんですけど、どの組み合わせもなんともいえない色気がありますね。
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同一世界でいろんな人間の話が広がるのは楽しくて好きです。
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どのカップルのキャラクターもストーリーもとても良かったです。
描写はそれほど過激じゃないんですけど、どの組み合わせもなんともいえない色気がありますね。
そして、都合よくなく時間が流れていくのもいいですねー。
で、鳴海の話がなかったな…と思ったら、同時発売の方がまるまるその話なんですね。
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描写はそれほど過激じゃないんですけど、どの組み合わせもなんともいえない色気がありますね。
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で、鳴海の話がなかったな…と思ったら、同時発売の方がまるまるその話なんですね。
同一世界でいろんな人間の話が広がるのは楽しくて好きです。
銀座の恋の物語 [DVD]
ある日突然何の前触れもなく恋人が忽然と姿を消してしまう。
今でこそトラウマだPTSDだと普通に使われているけど何十年も前に我が日本映画の先人がこんな凄い脚本をものにしていた事に驚いてしまう。しかもあくまでもメロドラマという体裁を取りながら。私が初めて観たのは二十年以上前ですが正直ぶっ飛びました。
五十年代六十年代の日本映画が如何に凄かったかその一端が窺える傑作です。
そして観終わった後は思わず銀恋を口ずさんでいる筈です!
今でこそトラウマだPTSDだと普通に使われているけど何十年も前に我が日本映画の先人がこんな凄い脚本をものにしていた事に驚いてしまう。しかもあくまでもメロドラマという体裁を取りながら。私が初めて観たのは二十年以上前ですが正直ぶっ飛びました。
五十年代六十年代の日本映画が如何に凄かったかその一端が窺える傑作です。
そして観終わった後は思わず銀恋を口ずさんでいる筈です!