オールカラーで　写真も多く使われていて　アンの世界を深く感じられそうです
　　あとは　自分のやる気次第ですね
　頑張って　続けたいと思います

だと、初めて感じました。
別のレビューにも書きましたが、一番多分多く読まれている村岡花子訳のアン・シャーリーは、かなり気位が高くて余り好きになれなかったのですが、不思議なのですが松本侑子訳のアンは、普通にいやみの無い、可愛い少女に思えるから不思議です。私たちが村岡花子訳のアンに馴染みすぎたせいもあるかもしれません。今第三巻までの「アンの愛情」と平行して読んでいますが、今まで知らなかったアンやアヴォンリーの人々が見えてきて、非常に興味深いです。
翻訳一つでこれだけ変わる名作も初めてのような気がします。そして何より巻末の「訳者ノート」はとても面白い。
どちらかといったら大人向けの「アンシリーズ」と言う感じです。

獅子号という国産宇宙ロケットの打ち上げ失敗から１０年。
宇宙飛行士を育成する学校を舞台にストーリーは進みます。

主人公は体力はズバ抜けている鴨川アスミ。
彼女は『努力すれば夢は叶う』と信じている。

しかし、宇宙飛行士は誰でもなれるわけではない。

知力・体力に優れていても、
判断力、精神力、協調性・・・全てのものがそろっていなければ、
また、全てがそろっていても宇宙飛行士にはなれないかもしれない。

そんな現実を突きつけられた中で、
アスミは自分に正直に、自分らしく努力を重ねる。

鈴木くん、府中野くん、圭ちゃん、万里香ちゃん・・・。
狭き門のライバルでもある5人が、
競い、意見をぶつけ合い、成長していく中で強い友情で結ばれていく。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このドラマが優れているのは、
ただの学園ドラマではなく、
夢を持って前に進むこと、前に進み続けることの大切さと、
宇宙飛行士という夢の厳しさを描いているところ。

もちろん全てが順風満帆ではなく、
アスミが壁にぶち当たり、思い悩むところで、
先生や友人から宇宙を題材とした素晴らしい言葉が出てきます。

上記の５人と教師、親を中心に話が進んでいくので、
ちょっと世界が小さい気がしますが、
このドラマは全７話しかないので仕方がないかも。

僕は録画に失敗し、ＴＶでは１話目しか見られなかったけど、
ＤＶＤで見て改めて各話の色んな要素で感動し、泣きました。

ただ、ＤＶＤ添付の小冊子に、
ストーリーや、盛り上がりポイントが書いてあったのが残念。

なので、敢えて詳しくはここには書きませんが、
このドラマを知らずに見ようと思っている方には、
何もない状態から見て欲しいと思います。

新聞の書評欄を見て購入。原文は遙か昔(高校)夏休みの宿題で読みましたが、分からない部分が多くありました。古典や聖書の引用部分がこの文庫では丁寧にしめしてあるので、ようやく理解できました。購入して良かったと思います。