堀江美都子の唄う主題歌は今でも歌えます。
最初の「アラビアンナイト！」という叫びが好きですね。
元気が出るいい主題歌で子供向けになった物語とマッチしていると思います。

くだくだ言いません。読んで下さい。特に表題作です。

時代劇はかっこいい主人公が活躍するものだけではありません。

今と同じように、勤め先でいじわるな先輩や上司もいます。

まして、主人公のような運命を背負った者には･･･｡

でも、それを乗り越える強さ。そしてそれを理解できる素晴らしい女性。

絶対に読んで下さい。白石先生初期の傑作です。

白石一郎著「海狼伝」こそ、今隆盛を極める「村上海賊の娘」の種本ではないのか？
海狼伝にある物語の伏線（スレッド）の多くが村上海賊の娘に焼きなおされて記述されていると思うのは、私だけなのだろうか？
伝馬船の櫓を漕いで遊んだ子供ころを思い出すと、和田竜氏の村上海賊の娘には、船を操った経験を感じない。艀のような小さな船でも、操って遊んだものには、体に感じる揺れや匂いや音がある。村上海賊の娘のストーリーも面白いが、同じ時代の同じ風景を描いている海狼伝には、リアルさを感じる。海に囲まれた島暮らし、小舟で遊び、渚で育った私には、流行の「村上海賊の娘」を読んだ後だけに「海狼伝」の真贋は驚きであった。四半世紀前の直木賞作品。本屋大賞も傾聴に値する文学賞ではあるが、近代文学を読み込んだ直木賞選者にはるかに厚みを感じる。白石一郎対和田竜の対比よりも「直木賞選者」対「本屋大賞撰者」の比較でこの書を読むと、さすがに直木賞は違う、と思わざるを得ない。
比田勝から佐須奈、浅茅湾、厳原に抜ける街道は、今でこそ往来できるが、物語の時代は大変であったろう。昨今、日本人の観光客が少なく、韓国人に占拠されている感のある対馬、壱岐。日本人のあなたにはぜひ訪ねていただきたい。そこには、あなたの知らない日本があります。

「RE：CYBORG」に触発されて、過去の作品を見まくってますが、これはすっごくいいです。痛快で、最高の一言につきます。白黒時代の作品なのにまったく古さを感じさせません。同時期の、劇場版は低年齢層向けという印象が否めませんが、このTV版は大人でも充分楽しめます。というか、テーマの重さや、93カップルの意味深な演出など、むしろ大人向きといえるかも。とにかく、009がめちゃくちゃカッコいいです。何事にも動じない、もう最強のリーダー！って感じ。低年齢層向けに、悩むヒーローはいただけないということで、そういった設定になったそうなのですが、大人の私だって、やっぱりヒーローは強くなくては！と思いますもの。003は、原作の奥ゆかしさ、おしとやかさはそのままに、より強い闘う女の子になっていて、とても素敵！まさにスーパーヒロインです。ただ、他のゼロゼロメンバーたちが（006と007以外）あまり出てこなかったのが、残念でした。もっと、長く続いてほしかった。それだけ、すばらしかったです。