私は貝になりたい <1959年度作品> [DVD]
本作は1959年の映画版です。
1年前の1958年にテレビで放送され多くの支持を得たことから映画化されました。
テレビは、当時前半の30分はVTRを使用し、後半は生放送されていた時期です。
ですから、テレビドラマ版は完全な形で現存するものは無いそうです。
翌年に作られた映画は、テレビを見ることが出来なかった家庭も多く
かなりの観客動員数を記録しています。
その後にテレビで何度も再放送されましたので、後の印象としてこちらの作品がメジャーになりました。
映画のキャストはフランキー堺さん以外はテレビとは異なりますが、
当時、多くの人達が再び映画館で涙を流しました。
平和な散髪屋の店主を営んでいた主人は、
近所でも評判の家族を愛する優しい父親だった。
しかし、戦争は彼に赤紙(召集令状)を届ける。
終戦間際、彼は兵役に就き捕虜処刑を命じられる。
気後れしたので、銃剣で少し傷を負わせただけなのに...。
「人間なんて厭だ。牛か馬の方が良い・・・」
「・・・いや牛や馬ならまた人間にひどい目にあわされる・・・」
「どうしても生まれ代わらなければならないのなら、いっそ深い海の底の貝にでも」
「貝だったら、深い海の底の岩にへばりついているから、何の心配もありません。
・・・・・どうしても生まれ代わらなければならないのなら、私は貝になりたい」
テレビ放映、そして本作、後に所ジョージのテレビ版、
中居正広の近々公開版へと繋がる。
この作品は主演する役者さんの熱演が見事で、フランキー堺さんも所ジョージさんも素晴らしかった。
きっと、中居正広さん最高の演技を見られるものと思います。
その公開を記念して初DVDとして発売される本作、見事に作品に仕上がってますよ。
1年前の1958年にテレビで放送され多くの支持を得たことから映画化されました。
テレビは、当時前半の30分はVTRを使用し、後半は生放送されていた時期です。
ですから、テレビドラマ版は完全な形で現存するものは無いそうです。
翌年に作られた映画は、テレビを見ることが出来なかった家庭も多く
かなりの観客動員数を記録しています。
その後にテレビで何度も再放送されましたので、後の印象としてこちらの作品がメジャーになりました。
映画のキャストはフランキー堺さん以外はテレビとは異なりますが、
当時、多くの人達が再び映画館で涙を流しました。
平和な散髪屋の店主を営んでいた主人は、
近所でも評判の家族を愛する優しい父親だった。
しかし、戦争は彼に赤紙(召集令状)を届ける。
終戦間際、彼は兵役に就き捕虜処刑を命じられる。
気後れしたので、銃剣で少し傷を負わせただけなのに...。
「人間なんて厭だ。牛か馬の方が良い・・・」
「・・・いや牛や馬ならまた人間にひどい目にあわされる・・・」
「どうしても生まれ代わらなければならないのなら、いっそ深い海の底の貝にでも」
「貝だったら、深い海の底の岩にへばりついているから、何の心配もありません。
・・・・・どうしても生まれ代わらなければならないのなら、私は貝になりたい」
テレビ放映、そして本作、後に所ジョージのテレビ版、
中居正広の近々公開版へと繋がる。
この作品は主演する役者さんの熱演が見事で、フランキー堺さんも所ジョージさんも素晴らしかった。
きっと、中居正広さん最高の演技を見られるものと思います。
その公開を記念して初DVDとして発売される本作、見事に作品に仕上がってますよ。
私は貝になりたい [VHS]
所ジョージの名演は、ビートたけしの鬼気迫る好演とは対照的に、市井の庶民が悲哀と慟哭が痛ましいほど胸に迫ってきます。
私の「清水豊松」像としては、所ジョージ>フランキー堺>中居正弘で、この作品では土佐の高知の朴訥で実直な理容師としての清水豊松が所ジョージによって活写されています。
津川雅彦、渡瀬恒彦、桜金造、竹田高利、柳葉敏郎、小坂一也らが脇を固め、リアリティのある作品に仕上がっています。
茶園義男による監修のもと、時代考証もしっかりしていて「スガモプリズン」での「BC級戦犯」の生活がよく描かれています。
主題歌である小椋佳の「藍色の時」がせつなく、このVHSとともにCDも買いました。
ぜひDVD化が期待される名作です!
私の「清水豊松」像としては、所ジョージ>フランキー堺>中居正弘で、この作品では土佐の高知の朴訥で実直な理容師としての清水豊松が所ジョージによって活写されています。
津川雅彦、渡瀬恒彦、桜金造、竹田高利、柳葉敏郎、小坂一也らが脇を固め、リアリティのある作品に仕上がっています。
茶園義男による監修のもと、時代考証もしっかりしていて「スガモプリズン」での「BC級戦犯」の生活がよく描かれています。
主題歌である小椋佳の「藍色の時」がせつなく、このVHSとともにCDも買いました。
ぜひDVD化が期待される名作です!
私は貝になりたい <1958年TVドラマ作品> [DVD]
1958(昭和33)年10月30日(金)夜10:00〜11:40まで、『サンヨーテレビ劇場』の一作として放映された『私は貝になりたい』をDVD化したもので、これが初パッケージ化となる。
ラジオ東京テレビ(現在のTBS)が制作し、同局を含む数局で同時ネットされるや大変な反響を呼び、タイトルは流行語となり、この年の芸術祭賞―現在の芸術祭大賞―を受賞。翌1959(昭和34)年には同じフランキー堺さん主演、そして脚本を執筆した橋本忍さんの初監督により、東宝で映画化されている(DVDあり)。
こうして、なかば社会現象のようになった『私は貝になりたい』だが、冒頭からおよそ34分ちょっとのところまでが録画、そこからラストまでは生放送。
しかもこの当時のVTRは編集が不可能だったため、録画部分も事実上、生放送とほぼ同様の収録であり、全編を通してただならぬ緊張感が漂っている。
平凡な床屋のおやじさん・清水豊松が、兵隊にとられ、「捕虜を殺せ」という上官の命令に従った―結局、豊松にはできなかったのだが…―ため、敗戦・帰還後、あまりにも過酷な運命の渦へと巻き込まれてゆく………。
これまで、59年の映画をはじめ、他のどれも観たことがなく、このドラマ版も完全な形では観たことのないオレだったが、どんな風に展開する物語か、だいたいの事は知っていた。
にもかかわらず受けた衝撃は大きく、そしてやはり何度となく、泣かずにはいられなかった。
とりわけ、効果的に使用されている「神ともにいまして」の響きには、胸がえぐられる思いがした。
この時、戦争が終わって、まだ13年。
ドラマのスタッフ・キャストのうち、大部分の方々が戦争を知っていた、ということが、このドラマに与えたリアリティーやその重みに、ふと思いをはせた。
“テレビドラマの金字塔”として、一度は観ておきたい不朽の名作である。
なお、59年の映画のため書かれた、ある方のレビューの文中に「ドラマ版は完全な形では残っていない」とあるが、このドラマ版の後半部分は生放送だったが録画保存されていたため、今日でもこうして全編を観ることが可能となっている。
本作はまた、TBSのアーカイブに残されている、最古の番組映像資料でもあるという。
ちなみにフランキー堺さんはこの後、1961(昭和36)年秋にも『世界大戦争』で、抗うことのできない悲劇的な運命に翻弄される小市民を熱演している(期間限定の廉価版もあり)。
収録は本編のみ・約91分30秒。チャプターは7つあるが、メニュー画面から選択はできない。
画質はそこそこ、音声も比較的クリアだが、一部のセリフに聴き取りにくいものがあるため、搭載されている日本語字幕―ON・OFF可―を表示させてごらんになると、よりじっくりと味わえるかもしれない。
ラジオ東京テレビ(現在のTBS)が制作し、同局を含む数局で同時ネットされるや大変な反響を呼び、タイトルは流行語となり、この年の芸術祭賞―現在の芸術祭大賞―を受賞。翌1959(昭和34)年には同じフランキー堺さん主演、そして脚本を執筆した橋本忍さんの初監督により、東宝で映画化されている(DVDあり)。
こうして、なかば社会現象のようになった『私は貝になりたい』だが、冒頭からおよそ34分ちょっとのところまでが録画、そこからラストまでは生放送。
しかもこの当時のVTRは編集が不可能だったため、録画部分も事実上、生放送とほぼ同様の収録であり、全編を通してただならぬ緊張感が漂っている。
平凡な床屋のおやじさん・清水豊松が、兵隊にとられ、「捕虜を殺せ」という上官の命令に従った―結局、豊松にはできなかったのだが…―ため、敗戦・帰還後、あまりにも過酷な運命の渦へと巻き込まれてゆく………。
これまで、59年の映画をはじめ、他のどれも観たことがなく、このドラマ版も完全な形では観たことのないオレだったが、どんな風に展開する物語か、だいたいの事は知っていた。
にもかかわらず受けた衝撃は大きく、そしてやはり何度となく、泣かずにはいられなかった。
とりわけ、効果的に使用されている「神ともにいまして」の響きには、胸がえぐられる思いがした。
この時、戦争が終わって、まだ13年。
ドラマのスタッフ・キャストのうち、大部分の方々が戦争を知っていた、ということが、このドラマに与えたリアリティーやその重みに、ふと思いをはせた。
“テレビドラマの金字塔”として、一度は観ておきたい不朽の名作である。
なお、59年の映画のため書かれた、ある方のレビューの文中に「ドラマ版は完全な形では残っていない」とあるが、このドラマ版の後半部分は生放送だったが録画保存されていたため、今日でもこうして全編を観ることが可能となっている。
本作はまた、TBSのアーカイブに残されている、最古の番組映像資料でもあるという。
ちなみにフランキー堺さんはこの後、1961(昭和36)年秋にも『世界大戦争』で、抗うことのできない悲劇的な運命に翻弄される小市民を熱演している(期間限定の廉価版もあり)。
収録は本編のみ・約91分30秒。チャプターは7つあるが、メニュー画面から選択はできない。
画質はそこそこ、音声も比較的クリアだが、一部のセリフに聴き取りにくいものがあるため、搭載されている日本語字幕―ON・OFF可―を表示させてごらんになると、よりじっくりと味わえるかもしれない。