色々おいしすぎるキャラですね、大好きです。
モテキばなしはあとどれくらい続くんでしょうか。

エロゲーをやったことがある人は、すんなり納得できる世界観でしょう。
木尾士目さんの代表作の、アナザールート……のような物語です。
同著のぢごぷりでお馴染みですが、木尾士目さんは
妊娠・子育てにまつわる作品では、ネタがかなり生々しいです。
妻の迫りっぷりがものすごいです。苦手な方は要注意。

オタクな夫とさばさばしている妻。
くじアンの会長のコスプレ姿がイメージで現れたり、爆乳の腐女子なんかも登場して、
いやがおうにも他作品を連想させます。
ちなみにタイトルのSpotted flowerは直訳すると『斑点のある花』です。
「登場人物は全て18才以上です。」と注意書きに書いておきながら平然とランドセルを背負った少女が出てくるような矛盾というか、苦しすぎる言い訳感を覚えます。
そこがまさにツボなのですけど。
さんざんそれっぽいことを匂わせながら、しかし明確な事実を提示しない。
なかなかニクい演出です。

装丁が非常に凝っています。
カバーがトレーシング紙で、カバーをめくると人物の表情や服装が変わります。
何がすごいかと言えば、人物の位置が寸分の狂いもなくカバー下と一致していることです。
日本の印刷技術のすごさが感じられます。
あと、ぶんぞうさんのレビューを読んで、
オビの言葉は「そんな未来もあったかもね」というセリフに繋がっているのか、と感心してしまいました。
ぜひ電子版ではなく、書籍版を手に取っていただきたいです。

一巻とは書いてありますが、これ一冊でも充分にまとまっている内容ですので
一巻の連載ペースだと二巻刊行は三年後以降になりますが、安心です。
木尾士目さんの代表作のファンならばオススメです。

性描写　：有り（エロくはない）
残酷描写：無し
恋愛描写：有り
対象年齢：18才〜
予備知識：木尾士目氏の代表作を読んでいるとおもしろいです。
電子書籍化：未