かなり昔の漫画ですが、懐かしく古本屋で一部を見つけ、全巻がほしくなり今回手に入れました。いつ見ても楽しい漫画です。キャプテンの続編として読むのも楽しいです。

野球漫画と呼ばれる作品のなかでも一見地味だが、実は異色の名作である。美少女との恋愛もなければ、悪球打ちや魔球もなく、プロ野球選手だった父親もいない。監督もマネージャーもいないどこにでもある中学校の野球部員達とキャプテンが、ひたすら努力を続けていくという話である。必ずしもリアリズムに基づく作品ではないにも関わらず、その努力の描写からは他の作品には無い何とも言えないリアリティを感じさせられる。

【イラスト】キャプテン~チャンプ（カラー20点収録）
【漫画】ちばあきお自伝「がんばらなくっちゃ」・デビュー作「サブとチビ」・珠玉の名作復刻掲載「犬と少年」「いってきま~す」「みちくさ」・元アシスタント6人が描く追悼漫画「さわやか先生大すき」・特別描き下ろし原作・七三太朗　漫画・高橋広「その後の谷口くん」
【座談会】元アシスタント6人が語る「我らが青春のちばあきお」
【寄稿】ちばてつや、七三太朗、赤塚不二夫、水島新司、永井豪、本宮ひろ志、政岡としや、武論尊、秋本治、武田鉄矢、浜田剛史、江口寿史、（元担当）谷口忠男
【小論】はせひろとし
【写真】ちばあきお思い出アルバム
【記録】キャプテン大事典「キャラクター名鑑」「墨谷ニ中熱戦譜」、ちばあきおの40年「作品解説＆ダイジェスト」「年譜＆作品リスト」
【再録】コミックス巻末愛読者コーナー、ちばあきおコメント集
（全291ページ）
ちばてつや、七三太朗両兄弟が語る思い出も興味深いですが、なんといっても見所は7点の漫画じゃないでしょうか。
特に、漫画家デビュー前後を描いた自伝「がんばらなくっちゃ」、キャプテン好きには「その後の谷口くん」が興味深いですね。
中でも、ガキ大将とガリ勉少年を描いた短編「みちくさ」は本当に名作。
いずれの漫画も人間や動物、そして自身の作品までにも温かいまなざしをむける"ちばあきお的視点"を垣間見ることができます。
ファンなら是非とも持っていたい一冊。

原作はあの少年ジャンプで大人気を博した、「キャプテン」から「プレイボール」へと続く一連のシリーズで傑作を越えた不朽の大名作。
７０年~８０年代頃の東京下町の一中学野球部の歴史を、代替わりするキャプテン達に焦点を合わせて、地味に淡々と、しかし実に感動的に描ききった「キャプテン」の、アニメ化作品のＤＶＤボックスと言うわけで、原作の大ファンであり当時ＴＶに釘付けとなった自分としては即購入しました。
努力の人一代目キャプテン谷口の、不思議な人間的魅力とその影響力に感化された弱小野球部墨谷二中の、名門校青葉との二度にわたる熱闘。
そしてその衣鉢を受け継いだ、ややお調子者で感情に振り回されやすいものの、根は人情に厚く責任感の強い二代目丸井の、連続３６試合という過酷な試練。
さらには、十八回という宿敵青葉との死闘に燃え尽き惜しくも全国大会を棄権せざるを得なかった墨谷に、三代目キャプテンとなったイガラシがリベンジを期して猛特訓を開始するという全く弛むところのないストーリー展開で全二十六話を一気に見れてしまう程です。
キャラクター達は全員が活き活きと描写されていて、魔球や超人的な能力もなく、谷口以外ろくに下の名前さえも作中に出てこないほどあっさりとした設定なのに、人間模様が実にリアルで、滅法おもしろい。各歴代キャプテンの人間性がそれぞれ欠点や持ち味があり、等身大の人間像を感じさせつつも爽やかに見れます。
努力、根性と書くと今やチープなイメージがあるが、この作品を見ればその真価、すばらしさに気づいて頂けるのではないでしょうか。
また、個性的でイメージの合う声優や劇伴ＢＧＭは原作にはない要素をアニメならではとしてプラスしています。主題歌は特筆物で、まさしくこの作品のすべてを表現しきった名曲。
なお、このセットには映画版も含まれており、一代目谷口の時代の総集編として、青葉との再試合の結末までを一作としてまとめています。
努力には必ず結果が付いてくる！しかし、結果だけがすべてではないという、人生においても大切な事を教えてくれるアニメです。
若い人にも見て頂きたいし、青春を振り返りつつある人にももちろんオススメな作品です。

自分が少年野球をしている時に見ていました　息子に見せる為に購入　今野球をしている彼に響くと思います