青春のオフサイド (Westall collection)
17歳の普通の青年と、32歳の女教師との恋を描いた作品。
魅力ないタイトルだが、このスキャンダラスな内容を聞いただけで多くの人は「うん?」と思うはず。
しかし、内容にスキャンダラスさはない。体が大きく、考え方も(日本人からすると?)ちょっと大人っぽい17歳のロバート。32歳といっても中身は(外見も?)ほぼ20代のような女性。同じ空間にいれば恋に落ちることだってそりゃあ、あるだろう。まだ思春期のロバートは恋の有頂天と残酷さに翻弄されるが、それは大人の先生だって同じこと。
スキャンダラスな関係も、当事者たちにとってみればただの男と女。作者はそう言いたかったのだろうか。全体のムードは淡々としてどこか清々しいのは、青春期を懐かしむ心のためか。
禁じられた恋というテーマに関わらず、胸にキュンとくるような共感を抱かせ、どこか爽やかな読後感を残す。稀有な作品だと思う。
魅力ないタイトルだが、このスキャンダラスな内容を聞いただけで多くの人は「うん?」と思うはず。
しかし、内容にスキャンダラスさはない。体が大きく、考え方も(日本人からすると?)ちょっと大人っぽい17歳のロバート。32歳といっても中身は(外見も?)ほぼ20代のような女性。同じ空間にいれば恋に落ちることだってそりゃあ、あるだろう。まだ思春期のロバートは恋の有頂天と残酷さに翻弄されるが、それは大人の先生だって同じこと。
スキャンダラスな関係も、当事者たちにとってみればただの男と女。作者はそう言いたかったのだろうか。全体のムードは淡々としてどこか清々しいのは、青春期を懐かしむ心のためか。
禁じられた恋というテーマに関わらず、胸にキュンとくるような共感を抱かせ、どこか爽やかな読後感を残す。稀有な作品だと思う。