Down River
日経の書評欄で紹介されていたのでたまには新しい作家でもと読んでみましたが
一遍で引き込まれました。米国誌の書評にも「スリラー小説や推理小説が文芸作品足りうる事を証明した」
とあるごとく、事件の背景にある人間模様や、ストリーの思わぬ展開の仕方、
主人公が家族愛という主題の中で、それに絡みうる様々な要素を経験し、苦悩し
しかし真実を求めていく姿を描いているこの作品は、単にプロットを織り込んで
意外性で勝負する推理小説とは一味も二味も違います。
今後僕の書棚には彼の作品が並ぶこと間違いなしです。
一遍で引き込まれました。米国誌の書評にも「スリラー小説や推理小説が文芸作品足りうる事を証明した」
とあるごとく、事件の背景にある人間模様や、ストリーの思わぬ展開の仕方、
主人公が家族愛という主題の中で、それに絡みうる様々な要素を経験し、苦悩し
しかし真実を求めていく姿を描いているこの作品は、単にプロットを織り込んで
意外性で勝負する推理小説とは一味も二味も違います。
今後僕の書棚には彼の作品が並ぶこと間違いなしです。
ラスト・チャイルド(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
物語は妹を誘拐され家族が崩壊してしまった13歳の少年ジョニーとその担当主任刑事のハントの二軸で展開していきます。事件にのめり込むあまりこちらも家庭が崩壊状態。家庭が崩壊したときの大人の有り様、13歳の受け止め方が対比されているように描かれています。ハントが神経症的にのめりこみ被害者の母に個人的な感情を持って苦悩するのに対して、妹が帰ってくると頑なに信じて行動を起こすジョニー。母親は「あきらめる力をおあたえくださいますように」と神に赦しを乞うことしかできませんが、彼の信念は変わりません。
13歳の少年がどうしてこれほどの信念を持って行動することができるのでしょうか。壊れまくった大人たちに囲まれながらも軸をぶらさず考えられるのは、ネガティブな未来を考えない純粋さ、危うさを感じました。登場人物もそこそこ多く、残り少なくなる頁をめくりながらこの風呂敷をどう収めるんだ、と思って読んでいましたが見事な手際でした。
2010年年末には必ず年間ランキング上位に上がる作品だと思います。お奨めです。
13歳の少年がどうしてこれほどの信念を持って行動することができるのでしょうか。壊れまくった大人たちに囲まれながらも軸をぶらさず考えられるのは、ネガティブな未来を考えない純粋さ、危うさを感じました。登場人物もそこそこ多く、残り少なくなる頁をめくりながらこの風呂敷をどう収めるんだ、と思って読んでいましたが見事な手際でした。
2010年年末には必ず年間ランキング上位に上がる作品だと思います。お奨めです。
アイアン・ハウス (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ジョン・ハートは、3作中最近の2作がベストセラーかつMWA賞を受賞(処女作は新人賞候補)するという人気・実力ともに米国一(世界一?)の天才ミステリー作家です。天才ゆえの悩みとして、私たち読者からの期待感も大きいと思いますが、今回はまさに期待以上に素晴らしい作品でした。これまでと趣が異なり、今回は殺し屋が主人公です。とてもありえない展開でありながら、それを感じさせない人物描写の巧みさやストーリー展開の妙があります。内容は詳しく書きませんが、これまでの3作と異なる読後感があります。ラストチャイルドの書評にも書きましたが、今年の海外ミステリーベスト10には入るのは確実です(ラストチャイルドは文春では1位でした)。
センスが光る ノルディック 柄 カジュアル ニット タイ ネクタイ
カーキ色よりも、紺の方が強いイメージでした。生地もニット感は少なくツルっとした感じです。が、商品はとても良いと思います。対応も丁寧で早くて助かりました。