ビジネス本はたいてい説明という形式だが、この本は物語である。

物語であるという点で私の中では読む気をなくした（物語を読むのが苦手）が、せっかく買ったので気合を入れて読むことにしてみた。
無駄な描写はほとんどなく、わかりやすいので、どんどん読み進めることができた。

ただし、タイトルを見て、価格戦略の内容を期待して買ったが、その期待に応えるものではなかった。

上司が突っ走って失敗するタイプの主人公を指導して、ビジネスの戦略に網羅的に触れていくという内容である。

私が☆５つにしたのは、ビジネスの本で学んだがついつい忘れてしまうようなことがたくさん書かれていたことと、「営業は根性だ」と突っ走っていくタイプの人が間違っている点をどのように指摘すれば良いかが書かれている点を素晴らしく感じたためである。

特に、後者の突っ走るタイプは、現実味のない希望が実現するかのようにどんどん主張して、やたら無駄な初期投資をしたがるので、一緒に働く場合は足をすくわれかねない。
実際に仕事をしていく中で、このようなタイプの人が必ずいるものであり、自身のビジネスの勉強を進める以上に、こういうタイプの人をどのように正しい方向に持って行くかが一番重要であると考える。

また名曲が誕生した。桑田氏はやはり日本一のソングライターでありシンガーであることを再認識させられた。夏の「波乗りジョニー」もすごかったが、この曲は泣かせるバラッド。桑田氏は何故こんなにも名曲が生み出せるのか。まさに感動のTSUNAMI、涙の大雪崩。この冬の、いや、21世紀中、日本の冬の愛聴盤として聴き継がれるであろう。こんな名曲はグルノーブル冬季オリンピック以来のことだ！桑田氏に金メダルを！（俺は負けたよ。ﾌﾗﾝｼｽ･ﾚｲ）

なでって、それは喉を通るとき心地よさ、甘さが美味しさを感じます。