惨殺半島赤目村(2) (アース・スターコミックス)
一巻は全然惨殺じゃないなー人も特に死なないなーと思ってたら、
二巻でやっと始まります。これは2巻の一話くらい、(インパクトあるのは2話目だけど)
一巻に入れておいてもよかったのではと思います。
ただ、一巻で、謎の散りばめ具合、村の暗部が見えてくる雰囲気、
耕太くんの行方など、あれはあれでいいひっぱりでした。
しかし一巻でそう期待させておいといた割には、ちょっと二巻の展開はぶっ飛び過ぎです。
ホントはこういうのが描きたかったの武富先生?みたいな
面白いし、武富先生しか描けない、すさまじい画が待っています。
でも俯瞰してみると、ちょっと必要以上に過激に描きすぎなところがあるかな・・・
物語上そこまでせんでもええやんというか。
二冊通してみて、一時はまりこめるエンタメとしての価値は十分にありますが、
この過剰描写でちょっと人には勧めにくい。
先のレビュアーさんの評すとおり、B級テイストですね。
一巻のテイストでもっとねちっこく、深い深い闇で描ききった作品も見たかったです。
二巻でやっと始まります。これは2巻の一話くらい、(インパクトあるのは2話目だけど)
一巻に入れておいてもよかったのではと思います。
ただ、一巻で、謎の散りばめ具合、村の暗部が見えてくる雰囲気、
耕太くんの行方など、あれはあれでいいひっぱりでした。
しかし一巻でそう期待させておいといた割には、ちょっと二巻の展開はぶっ飛び過ぎです。
ホントはこういうのが描きたかったの武富先生?みたいな
面白いし、武富先生しか描けない、すさまじい画が待っています。
でも俯瞰してみると、ちょっと必要以上に過激に描きすぎなところがあるかな・・・
物語上そこまでせんでもええやんというか。
二冊通してみて、一時はまりこめるエンタメとしての価値は十分にありますが、
この過剰描写でちょっと人には勧めにくい。
先のレビュアーさんの評すとおり、B級テイストですね。
一巻のテイストでもっとねちっこく、深い深い闇で描ききった作品も見たかったです。
レイプ主人誕生!! 太田MANGA SINGLES
「鈴木先生」を期待して読むとショックを受けるかもしれませんので注意。武富先生のダークでエログロな成分が好きな方には最高です。こういった形で単行本に収まりきらない作品を低価格で電子書籍化させるのは最高に嬉しいです。
心の問題 武富健治作品集
読後に胸に残るこの裏切られ感は何だろう……?
それは期待を裏切られた、というよりも、天国っぽい所に来たと思っていたら、地獄に落ちていたような……
たしか元々地獄にはそういう所があった。
美女が樹上にいて微笑みかけていて、登ろうとすると、枝葉が刃になっていて、樹上に登ると体は傷だらけになっていて、今度は樹下で美女が微笑みかけているという……
読後感は悪い。
しかし、つまらない作品だと思わなかったのは、様々に張り巡らされた巧妙な作者の仕掛けのためだと思う。
性格を単純に一面化したキャラクターは出て来ない。
すっきりしない読後感はタップリ。
しかし、作者によって、丁寧に、念入りに、読者は地獄へ引きずり込まれることだろう。
代表作の『鈴木先生』を単純で一面的な“いい先生”で描かなかったように、この作品集でも人間を暗い部分、明るい部分も含めて、多面的に描いている。
作者の「バッドエンドではない“はず”です」という言葉を、この作者らしい、いたづら心に溢れたものに感じた。
挑戦的な姿勢にかけては妥協しない、安易で安っぽいものを出してこない、この作者の挑発的な姿勢には好感を持っている。
子ども相手になんでそんな恐ろしい話をするの?と問い詰めたくなるような昔話をするお婆ちゃんの持つ恐さのようなものを、この作者に感じるのは私だけではないと思う。
しかし、読後には毒抜きが欲しくなる作品集でもある。
それは期待を裏切られた、というよりも、天国っぽい所に来たと思っていたら、地獄に落ちていたような……
たしか元々地獄にはそういう所があった。
美女が樹上にいて微笑みかけていて、登ろうとすると、枝葉が刃になっていて、樹上に登ると体は傷だらけになっていて、今度は樹下で美女が微笑みかけているという……
読後感は悪い。
しかし、つまらない作品だと思わなかったのは、様々に張り巡らされた巧妙な作者の仕掛けのためだと思う。
性格を単純に一面化したキャラクターは出て来ない。
すっきりしない読後感はタップリ。
しかし、作者によって、丁寧に、念入りに、読者は地獄へ引きずり込まれることだろう。
代表作の『鈴木先生』を単純で一面的な“いい先生”で描かなかったように、この作品集でも人間を暗い部分、明るい部分も含めて、多面的に描いている。
作者の「バッドエンドではない“はず”です」という言葉を、この作者らしい、いたづら心に溢れたものに感じた。
挑戦的な姿勢にかけては妥協しない、安易で安っぽいものを出してこない、この作者の挑発的な姿勢には好感を持っている。
子ども相手になんでそんな恐ろしい話をするの?と問い詰めたくなるような昔話をするお婆ちゃんの持つ恐さのようなものを、この作者に感じるのは私だけではないと思う。
しかし、読後には毒抜きが欲しくなる作品集でもある。