乙女はお姉さまに恋してる 2 ~黄金の檻 荊の鳥籠~ (GA文庫)
表紙の華道部二人組については他の方が書いてるので割愛するとして。
今作の注目ポイントはもう一つ。それはエルダーの片割れである七々原薫子です。
原作においてはもう一人のエルダーという立場でありながら結局はあくまで”メインヒロイン”止まりでエルダーとしての活躍は主人公である千早の”相方”程度でした
ですが今作ではきちんとエルダーしており千早とは異なる視点・価値観からの言動はまさに”もう一人の主人公”
勿論性格改変やキャラ崩壊の結果というわけではありません。むしろ原作発表時のコンセプトにはこちらのほうが近いのかな、とも思ったり
そういったわけで原作をプレイ済みの方にも是非お勧めしたい作品です
笑い飯「パン」~笑いの新境地~ [DVD]
何度か観ると、じわじわ面白くなってはくるのですが、どうもちょっとはがゆいような、隔靴掻痒のような感があります。
笑い飯の2人だけの世界なら、本当はもっと面白かったものを、スタッフワークでいろんなアイデアを加えてしまった結果、かえってつまらなくなった...ということではないのかと邪推したくなるのです。
少なくとも「鳥人」のCGアニメなんてまさにそれだと断言できます。
原石なら磨けば光りますが、十分輝いていたのだから、変な加工で曇らせることはしないでほしいな、というのが正直な感想です。
ただ、もとのアイデアの面白さや笑い飯のいい意味のゆるい呼吸のうまさはわかるので、つまらないとも、おすすめできないとも決して言えないです。むしろ何度も観たほうが曇りの下の輝きが見えてくるので、購入したほうが良さはわかるDVDかもしれません。
マクロスF (フロンティア) O.S.T.1 娘フロ。
このサントラのすごさは、
もう他の方々が十分に語ってくださってますので、
私は一言だけ。
13 SMS小隊の歌〜あの娘はエイリアン
14 ニンジーン Loves you yeah !
この2曲もちゃんと入ってるところがすごい!
しかも、ニンジーンは何気にいい歌w
こんな歌まで創ってしまう菅野さん最高!
ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
クリスマスにこんな美しい本をもらったら嬉しいだろうなと思いつつ読んだ。装丁が素晴らしくて手に取った。
第二次世界大戦中に実在したスズメの物語である。小鳥と暮らすと言っても相手は野鳥。それを考えると、いかにこの物語が数々の奇跡に満ちているのかがわかる。スズメがキップス夫人のことを親と思っていたことは「刷り込み」と考えて間違いないだろうが、それにしても小さなスズメと人間の間にかくも温かい交流が生まれたことに驚嘆した。あるときは夫人を親と慕い、あるときは求愛の対象になり、彼女のピアノに合わせて歌うことを覚え、小さな芸を披露しては戦争に疲れた人々を癒したスズメ。
キップス夫人の細やかな観察眼と洞察力は、スズメの行動や思考の細部に渡っており、彼女がいかにこのスズメを愛していたかがわかる。スズメもまたキップス夫人を絶対の保護者としていかなるときにもそばにいた。12年という驚くべき年月を人間と共に暮らしたスズメの晩年からも、私たちは多くを学ぶことができる。老いて体の自由が効かなくなっても、それを知恵で補い、新しい方法を編み出して環境に順応していくさまには本当に驚かされた。