私ががんを恐れなくなった理由(わけ)
逸見さんがスキルス胃癌で亡くなった後、残された奥様が看病中には知らない事だらけで、知識不足だった事を悔やみ、癌について、医療について、色々な角度から勉強し、書かれた本です。私自身も父を逸見さんと同じスキルス胃癌で亡くし、奥様と同じ気持ちで悔やんだり、もっと知識があれば・・・、と思ったりもしました。でも、悔やんでばかりいても父はもう戻ってきません。残された者たちが、その死を無駄にすることなく、これからでも知識を増やし今後なんらかの形で役立たせる事ができればなぁと、考えさせられる一冊でした。
家族のがんに直面したら読む本
がんを告知された時、家族ができることをわかりやく説明されており助かりました。
医師の書いた本では、医師の立場が中心ですが、この本は患者の家族の立場で書かれており大変参考になり、又家族を勇気づけてくれます。
まだ、告知されて2ヶ月です、これからこの本を何度も読み返して、家族を支えていきたいと思います。
二十三年目の別れ道―はじめて明かす夫・逸見政孝の闘病秘話とそれからのこと (扶桑社文庫)
多くのマスコミや専門家が、逸見さんの病気とその治療法に関して様々な議論を展開しました。
家族にとっては耐え難いものだったと思いますが、私たちに多くのことを残してくれたと思います。
特に著者が本書の中で述べていますが、病気に関する本当の知識を知ることの重要性を伝えてくれたと思います。
また、インフォームドコンセント、セカンドオピニオン、そして治療法の選択権に関する理解が浸透し始めたきっかけになったのも、この頃からだと思います。
愛する者を失うつらさはもちろんですが、病気と闘う姿を見るのもつらいものがあります。いかに安らかに過ごさせてあげられるか。このことを印象付けられた本でした。