シンドラーのリスト スペシャル・エディション [DVD]
昔昔、入れ替えがなかった映画館で3回ぶっ続けて見ました。再販されるとどんどん安くなるから、いい映画はどんどん再販してもらいたい。ブルーレイでもいいけれど……。
本作品は、スピルバーグの賞取りをねらった作品です。思惑通りたいさんの賞を受賞しました。
「ユダヤ人とホロコースト」賞取りにはもってこいです。
狙いは別として、映像も音楽も脚本も一流です。
長い映画で少し体力と精神力がいるので余裕のあるときにじっくり見てください。
シンドラーのリスト 【字幕ワイド版】 [VHS]
壮大な歴史ドラマというべきでしょうか 一人の人間が何千人もの人の命を救ったという
本当に嘘のような話 3時間過ぎの長編で戦争の悲惨さをこれまでかと言うくらいリアル
かつ大胆に描く手法が素晴らしい 唯一のカラーで赤い服を着た少女が出てきたりちょっと
「アンネの日記」を思い出させます 戦争に怯える人の恐怖心も徹底的に描きまた政府の
やっていることのおかしさを描く これぞ戦争映画ー傑作です
アルティメット・ギター・コレクション
いきなりアルベニスの「アストゥーリアス」からスタートします。この名曲をこれほど見事に完璧に演奏できる力量に対して圧巻の一言しか思い浮かびません。
2曲目がこれまた有名なマイヤーズ作曲の「カヴァティナ(「ディア・ハンター」テーマ)」でした。ジョン・ウィリアムスの編曲によって、ギター曲のプログラムに載るようになったわけですが、あのベトナム戦争の悲惨な映像とこの曲の美しさの落差が不思議な調和をみせてくれます。心に沁み入るような名演奏でした。
3曲目はJ.S.バッハ「リュート組曲第4番~前奏曲」です。どんなジャンルの曲でも演奏できる音楽性と技量は、ここまでの3曲を聴くだけで理解できるでしょう。
20世紀の音楽もバロック音楽も同じように曲の真髄に達しているからこそ、リスナーが演奏に引き込まれていくのです。「ザ・セビーリャ・コンサート」からの収録曲ですが、オン・マイクの録音が観客席の最前列で聴いているかのような雰囲気を感じさせてくれました。
2枚目の冒頭はロドリーゴ作曲の「アランフェス協奏曲~第2楽章」が収められています。寂寥感も十二分に感じられるものでした。この曲は多くの演奏家の名演が残されていますので、これがベストとは言い切れませんが、卓越した技量と豊かな音楽性が感じられました。
アルベニス「朱色の塔」の美しいトレモロと哀愁が伝わってくるメロディが秀逸です。美しい曲の良さを引き出す演奏家がいるからこそ、我々は音楽の魅力を居ながらにして感じさせてもらえるわけです。
個々の演奏を聴きながら、各作曲家の演奏だけを集めたアルバムを聴きたくなりました。そんな気持ちにさせる名演奏集でした。
リーフレットにはジョン・ウィリアムス自身が記した解説に対する和訳が収められていました。
救出への道―シンドラーのリスト・真実の歴史
本書はナチスドイツ時代、ポーランドの収容所で「プワシュプの屠殺人」
の異名を持つ司令官アーモン・ゲート直属の速記者として、その傍らで
死と隣り合わせの540日を過ごした著者ミーテク・ペンパーの不屈の精神
と勇気と英知の物語です。
その立場から、いち早くナチスの「今後存続すべきユダヤ人収容所は
『勝利決定的』な生産を証明できる収容所のみとする」という情報を
秘密裡に掴み、収容所内各工場の技術主任達の協力を得てトリックの
生産表を自ら作成。
それにより、1943年晩夏には(死を意味する)収容所解体を免れ、
様々な予備的作業が1944年10月のオスカー・シンドラーによるユダヤ人
救出作戦に繋がっていく過程が、息詰まるタッチで描かれています。
また、シンドラーと実際に何度もやり取りした内容や、ゲートの残虐な
行為の数々、その裁判での筆者の証言の様子なども描かれていて、
とても興味深く感じました。
後年、筆者はスピルバーグ監督から、映画 『シンドラーのリスト』 の
脚本作りのために招かれてもいるのですが、まさに生き証人の1人で
あることが伺えます。
その当時まだ23〜4歳だった青年の不屈の精神と知的な抵抗。
ユダヤ人囚人としては唯一の立場であった筆者の怜悧な語り口に、
翻訳の素晴しさも相まってぐいぐいと引き込まれていきました。
大変興味深い本です。ぜひじっくり読んでいただきたいと思います。
シンドラーのリスト スペシャル・エディション [DVD]
最初は、自身は派手な生活をして、巨万の富をユダヤ人の労働者によって稼ぎ出し、何万という救いを求めているユダヤ人の中から、救う人を選別するというシンドラーにあまり共感できず、その行為を不遜に感じてました。
また、人物像もはっきり見えてきませんでした。
それに対し、ナチのアーモンの方が、残酷な行為の中に葛藤が見えたり、よく人物設定ができていたように思います。
しかし、ラストで、逃亡するシンドラーに助けたユダヤ人はタルムート(ユダヤ教の聖典)の言葉「一人の命を救うものは、全ての命を救う」が刻まれた指輪を渡すのです。
それを見た途端に、「もっと多くの命が救えたかもしれない」シンドラーは号泣します。作品を見ながら、このシーンまで、助けられたユダヤ人とそうでないユダヤ人への不公平感、もっと救えたのではという感がありましたが、このシーンで、シンドラーの行為の重さ、そして、多くの人を救いながらも傷ついた彼への共感があふれてきました。
確かにシンドラーは100%の英雄ではないかもしれません、そしてもっと多くの命を救えたかもしれません。しかし救った一つ一つの命はかけがえないものです。
とにかく戦争の不合理さ、多くの人の心を狂わせ、破壊してしまうその行為の悲しさが心に刻まれた映画でした。
また、シンドラーに救われなかったユダヤ系ポーランド人でホロコーストに生き残りのポランスキが、やはりそれを生き延びたピアニストシュピルマンを描いた「戦場のピアニスト」も一緒にご覧になることをお勧めします。
そしてポランスキが何故「シンドラーのリスト」の監督を引き受けなかったのかを考えてみると、さらに心が痛んできます。