大集合! 青春のフォークソング [DVD]
凄い選曲だ、凄すぎる。
山谷ブルースにはチャンピョンをもってきて、ボディにしみる。
チューリップのアップリケにオリビアを聴きながらを連続したら
脳天ふらふら。
山崎ハコにダカーポが同じディスクに、、、ほぼ昇天。
コアでディープなマニアも押さえつつ、青春の甘酸っぱさに
涙できる思い出カラオケ要員も満載。
封印したはずの、長髪時代に思いをはせながら
皆で酒の肴にしたい感涙の逸品である。
Song for Memories コンサート 2009 渋谷 C.C.Lemonホール [DVD]
おそらく最強、最高のコーラスが堪能できるユニット。惜しくも昨年12月で10年の活動に終止符を打ちました。
ライブなのにアルバムと遜色のない歌声と演奏。
懐かしい曲を掘り下げているのに、何故か新しささえ感じる。
40代以上には最高のプレゼント。
SONGS
1.サンキュ.(DreamsComeTrue)
2.CROSS ROAD(Mr.Children)
3.恋の予感(安全地帯)
4.Missing(久保田利伸)
5.ロビンソン(スピッツ)
6.桜坂(福山雅治)
7.空と君のあいだに(中島みゆき)
8.最後の言い訳(徳永英明)
9.世界にひとつだけの花(槇原敬之)
10.一本桜 〜心根〜
11.翼をください
12.一本桜 ヴォカリーズver.
これぞ歌手の中の歌手によるカバーの素晴らしさ、です。でも感動したのは歌声だけじゃなくそのしなやかな表現力。歌い手のイメージが曲の隅々にまで行き届き、新しいいのちが通っているのを実感します。同じ曲調なのに気品と優しさで洗練されると、驚くほど物語の表情が変わり澄んだ色彩になります。すると本来もっている旋律の美しさが益々際立ってくるんですね。それは歌声のよさだけでない掌握の凄さではないかと。例えば山下達郎は「カバーをやれない歌手は信用できない」と言ったそうですが、やはり一流歌手のカバーというのは技術だけではなく、内面的な理解と掌握であり、そこへのイメージの浸透とアウトプットであるような気がします。小田和正が彼女を稀代の歌手、と呼ぶ意味の一端もそういう歌力からではないでしょうか。美声だけでなく魂が宿り且つくどくならない、当に邦楽カバーを代表する品質です。
1最後の台詞はこんな素敵な大人の言い方が、と発見。2は癖の強いサビも、洗練されしなやかな説得力をもつ大人のかたちに。7も印象が涼しさに変り、詞の純粋性が増したよう。ここにいるよという透明な鳴りに驚きです。3、4、8は男声曲を女声が掌握してゆくお手本音源かも。5、6、9は一層爽やかで、自身の10はNHK「どんど晴れ」挿入歌。POPSを超えうたとしての存在感が大きく、今作一番の聴き所です。12は無歌詞。11は緩やかなグルーヴでBVには山崎まさよしも。
GOLDEN☆BEST 山本潤子(赤い鳥/ハイ・ファイ・セット)
ひたむきでみずみずしい新居潤子と愉快な仲間たちの「赤い鳥」、スーパーヴォーカリスト山本潤子におまけが二人ついた「ハイファイセット」、円熟した大人のソロヴォーカリスト「山本潤子」いっぺんに楽しめます。
表現力なのか声の威力なのか、彼女が歌うことで歌に魂が宿ると感じるときも。
初期は悲しい思い出ばかり書いていた荒井由美の作品も、本人の歌だと「ふーん、そうだったの。でも過ぎたことだし、もういいんじゃないの?」というくらいの感想しか持てなかった私ですが、同じ歌を潤子ちゃんが歌うと「そうかそうか、つらかったんだね、がんばったんだね、何か僕にできることがあったら言ってくれてもいいんだよ!それにしても荒井由美っていい曲をいっぱい書いたんだなぁ」となるわけです。小田クンも伊勢クンもいい曲を書くんだなぁって、彼女の歌を聴いてから初めて認識しました。
この人が歌ったらどんな曲でも名曲になるんじゃないか、そう思わせる彼女も還暦を過ぎた今、旬の声を楽しめる貴重なCD。いろんな想像をしながら楽しんでいます。
Yumi Arai The Concert with Old Friends [DVD]
前のレビューにも書いたが、このコンサートの演奏は、素晴らしい。しかし、映像がビデオ時代のものなので、鮮明ではないのが、原因か、映像の組み立て方なのか、ユーミンの乗り方のチグハグさ加減なのか、映像自体が邪魔している。「荒井由実」という素材は、実は映像とは、相性が悪い気がする。cdの方が、集中できる。鈴木茂氏もノリノリだし、ユーミンも、感激して、はしゃぎまくっているが、「タイムマシーンにお願い」のミカのクールさの方が、感動した。私は、やはり、作曲家「荒井由実」が、好きなのかも知れない。パフォーマーとしての、「ユーミン」には、違和感がある。人間を感じさせない宇宙人でいて欲しい。