物語は好きなのだがライオンと魔女冒頭でこの前の戦争(第一次世界大戦)と書いているのは翻訳者の勘違いではないだろうか。この巻ではユースチスが朝びらき丸をクインメリー号と比較する文章があるのだが、クインメリー号は第二次世界大戦直前頃、大西洋航路についており当事のブルーリボン保持船であった。イギリス人の生活になじまないせいで、もっと以前の話だと勘違いして訳したように思える。それ以外の部分は子供が戦ってばかりの名ばかりの児童文学とは違い好感が持てる。(ナルニアで戦争はしているのだが描写という点で・・・戦闘シーンが派手でないとつまらないという意見は児童文学にはおかしいように思う。) 朝びらき丸 東の海へ (カラー版 ナルニア国物語 3) 関連情報
イギリスの子供たちが魔法の力で別世界「ナルニア国」へ行く、というちょっと身近感があるけれど壮大なファンタジーシリーズ。この作品は、ちょっとダークな感じで、シリーズのなかでも不思議な、ドキドキする冒険です。忽然と姿を消して10年にもなってしまった王子を探すミッションに挑むのですが、巨人や、あやしげな貴婦人、地下の王国「夜見の国」などいろいろと登場して、楽しませてくれます。感動的な話です。 銀のいす (カラー版 ナルニア国物語 4) 関連情報
「ナルニア国物語」の第二巻。ものいうけものやフォーンのことが消し去られ、忘れられた時代。伯父のミラース王のもとから逃げ出したカスピアン王子は森の中で「かれら」に出あう。伯父との戦いが始まり、追いつめられた王子は伝説のつのぶえをふいて、4人の王を呼び出す。読む者の心に、恐れや不信をのりこえる力、真実なものへの信頼を呼び起こす名作。 カスピアン王子のつのぶえ (カラー版 ナルニア国物語 2) 関連情報