丑三つの村 [VHS]
実際にあった津山三十人殺しをモチーフにした映画です。八つ墓村の冒頭で紹介され、最近ではCMが怖すぎるとして差し替えられたゲーム「サイレン」に影響を与えています。日本最悪の惨殺事件の内容、凄惨な事件の真実とは何かを映像化したものです。
出演は惜しまれつつ亡くなった古尾谷雅人。ただ演技は文句無しですが、この時代の日本人としては体格が良すぎるのが残念。共演は田中美佐子。当時のかわいさが爆発してます。
ストーリーとしては、掘り下げが浅く、主人公の虐殺への動機付けが弱い気がします。あと音楽が貧弱なのが気掛かり。やや場面に合わない選曲があり、チープな感じがします。
日本犯罪史に残る事件を語り継ぐ映画となっています。
ヒミツの花園 DVD-BOX
素性を隠し女性名のペンネームで人気少女漫画を描く4兄弟と、ひょんなことで彼らを担当することになった女性編集者を中心にストーリーが展開していきます。
台詞のテンポが軽快で掛け合い漫才のようなコメディータッチの場面に目を惹かれますが、物語自体は実に普遍的です。登場人物のそれぞれが夢や理想を持ちながらも同時に様々なコンプレックスを抱え、家族や仕事、或いは生活といった現実と折り合いをつけながら、必ずしも100%満足しているわけではない人生を送る中で、自分の生き方を見つめ直していきます。特に、家庭の秘密を一人で抱え込み、自らの半生を犠牲にして弟達を守ってきたつもりが却ってに彼らに負荷をかける結果になってしまった4兄弟の長男と、事態に流され他人に振り回され続けてきた女性編集者の自立していく過程は観ていて思わず微笑みを誘われます。夜10時台放映のドラマとは思えないほど安心して親子で見ていられる内容です。主役、脇役を問わず小粋な演技が光っています。
惜しむらくは、ストーリー全体のヤマ場が第9話に来てしまったこと。残り2話、特に最終話は辻褄合わせのためのエピソードを詰め込み過ぎた感が否めません。この点で星4つにしました。
健気に日々を生きる人々への愛おしさに溢れたドラマだと思います。安室奈美恵による主題歌もそのような人々に対するエールとなって胸を打ちます。テレビ放映分は全て録画しましたが、それでも敢えてDVDを買う気にさせた作品です。
MAXIMA de Mika Agematsu
昔からハープの音は好きでした。しかしいざCDを買うとなると迷っていましたが、レンタルで上松美香さんのPASIONを借りてファンになりました。インディアンハープはとげとげしさが無く、かといって単調すぎず、疲れたときなどに良いと思います。
NHK「その時歴史が動いた」コミック版 風雲戦国編 (ホーム社漫画文庫)
普通学校で習うことよりも詳しく、わかりやすく書いてあるまんがです。とくに、好きなところは、春日局の話で、とても感動しました。ぜひ皆さんにお勧めします。
あの頃映画 「丑三つの村」 [DVD]
この作品を40歳過ぎての初見ですが、実に若かった頃に大嫌いだった、陰湿で閉鎖的な邦画でした。所が、これがなかなか良く出来た作品で、大満足の一枚でした。人は絶望の淵に叩き落とされると、大胆な殺人鬼になる可能性は今でも、通じるものが有りますね。田中美佐子の役柄が鍵のように感じました。愛は大切だが、ままならない時代だったのは、否めない事実だったのでしょう。今は古尾谷雅人が存在していないのが残念です。