ブラームスはお好き (新潮文庫)
主人公のポールが雨の中、はじめて年下の恋人に街頭で抱きしめられるシーン。
彼のツイードの上着と首筋の匂い。雨の音・・・この綺麗なエロティシズムが忘れられない。
結局、若く情熱的な恋人より、昔なじみのつれない中年男を選んだポールは、
その後幸せだったのでしょうか?
そして捨てられた美青年は、その後どんな女性と恋をしたのでしょうか?
自分が大人になってくるにつれ、この切なさはちょっと痛いくらいです
もう一度
今回のアルバムは11曲中シングルから3曲入ってるとのことで、珍しいなと思いました。
前シングルは全曲お気に入りなので問題無し。
(でも瞬間のバージョン違いなんかあったら、もっと良かった!)
その3曲以外で気に入ったのは「駆け引き」「もう一度」が特に好きです。
「駆け引き」は、情景と心情の淡々とした歌詞と追い立てるようなメロディが何とも切なくていいです。
恋愛のピークの心情を表現させたら日本一だと思ってます。本当に。
「もう一度」は、おそらく麻衣子さんの大切な人のことを歌っているのだと思いました。
ストレートで、大事な人と死別してしまったような歌ですが、とてもあたたかい曲です。
最後の歌詞にある、「前を向いて進んでいくから 幸せな場所から見守っていて」という所が好きです。
アルバム毎にある、曜日シリーズは今回は男の子目線で、大好きな人に会いたくなるような
くすぐったさのある素敵な曲です。
「デート前夜戦」「Telephone Power」はアレンジもおもしろい。
意外だったのが「Flower & Butterfly」です。ディズニーみたい!ドラマチックです。
「さよならがあるから」はスルメ曲!
今回のアルバム、全体的に明るいです。
もちろん切ない曲もありますが、視聴後は前向きな印象が残ります。
いつも通り素敵なアルバムでした!!
さよならをもう一度
発売日 1990年11月21日
作詞 藤井フミヤ 作曲 藤井尚之
オリコン 最高位7位 売上14.3万枚 を記録。
カップリングの「HELLO」とともに6分以上の長い曲。
ファンには「さよならをもう一度」よりカップリングの「HELLO」のほうが馴染みのあるシングルで、ライブでも「さよならをもう一度」は1990年冬のみしか組まれていないのに対し、「HELLO」は1990年冬から解散最後のライブまで毎回歌われた。
歌番組でも1991年に入ると「HELLO」の方を歌っていた。
藤井フミヤのライブでも「HELLO」は1996年、2006年とセットリストに組まれた。
前シングル「夜明けのブレス」
後シングル「Love’91」
自選恐怖小説集 さよならをもう一度 (角川ホラー文庫)
学生の頃、赤川次郎にかなりはまってました。久しぶりに読んでみたのですが、やっぱりうまいですね。テンポが良くて、読みやすい、しかもとても怖い。おどろおどろしくなく、都会的なだけにかえって怖いのですね。
さよならをもう一度―自選恐怖小説集 (角川ホラー文庫)
短編集。本書に限らず著者の描く恋人達はいつも悲劇的な末路を辿る。ハッピーエンドの物語なんて私の記憶には無い。多くは殺人により絶命する。ところが本書は推理小説ではない。その点で本書で描かれる悲劇はより残酷だ。しかも献身的に親身になってくれた何の罪も無い人間が凄惨な最期を遂げたりする。それらが著者独特の軽妙なタッチで描かれるので余計遣り切れない。
表題作「さよならをもう一度」では、じらせたあげくプロポーズを受ける言葉を準備しているところに、恋人の交通事故死の連絡が入る。事故現場の凄惨さが生々しく描写されている。一連の事を後悔して神父に相談に行った。親身になってくれて、心配して様子を見に来てくれたその神父までが交通事故の犠牲に、、、。
物語の展開が軽妙なので、下手をすると読み飛ばしてしまう場合すらある。実は一字一句が残酷だ。