黒人霊歌集
20年ほど前にノーマンとバトルの黒人霊歌集を買い見事な歌唱ではあるものの、オーケストラをバックにして芸術性を志向した演奏に違和感を感じ好きになれなかった。ピアノ伴奏かアカペラの素朴な霊歌を聴きたかった。今回のヘンドリックスの黒人霊歌集はそんな私の要求に見事に応えてくれた。時には静かな、時にはリズミカルなピアノ伴奏に乗り、ヘンドリックスは魂を込めて歌い込んでいる。キリストの十字架の光景を歌った「おまえはそこにいたか?」を聴くと涙が出るほど感動する。ヘンドリックスは敬虔なキリスト教徒なのであろう。歌唱力や声の良さを超越した世界がここにある。本物の黒人霊歌を聴きたい方々には是非お勧めのCDと言える。
ピース
TOM CULLYのAVE VIRGO、ほんとにすばらしいです。この曲がソプラノパートの卒業ソングだと聞いていますが、切なく胸を打たれます。
変声期までのほんの短い期間だけの儚く、移ろい行く美がCDで再現できるのは幸せな事です。
どのメンバーも必ず卒業していってしまう、、、。リベラの作品は本物の美の結晶だと思うのです。
テノール・アリア名曲集
講義で評論をするときに参考になるかもしれないと買ったわけだが、聴き始めるとそんなことはもう頭に浮かばなくなっていた。ステレオがビブラートしているというのは本当。テノールの醍醐味が十分に味わえる。