サマー・シェイド
クリアヴォイスを武器に、フォークシンガーとしての地位を確立
した彼女が、新たなる可能性に向かって羽ばたいたのが本作です。
作詞については本人が担当したものがほとんどですが、作曲に
ついては他のミュージシャン達に委ね、シティポップスへと
ジャンルを広げました。予兆は前作あたりから出始めていたのですが、
ヴォーカリストやまがたすみこの潜在能力の高さを引き出したのは
やはり本作ではないかと思います。
シングルカットされた「夏の光に」はもちろん、「雨の日曜日」・
「白い桟橋」・「青い径」など佳曲揃いです。歌唱力も格段にアップ、
成長した彼女の歌をぜひお楽しみください。
※歌詞もシンプルですがなかなか聞き応えがあります。
昭和アーカイブス SUMIKO LIVE
とにかく、私がやまがたすみこさんの魅力に開眼してしまった素晴らしきライブ盤音源のCD。素朴で純粋な歌声の響きも、演奏との息のあった一体感も、合間に入るトークの和やかさも含めて、もうなんとも言えない程のの心地よさを感じてしまう。「ホリディ」などは特にもう最高である。まさに★300個くらい必要な超名盤!
このライブ盤に言及するのならば、演奏面についても特筆して述べる必要があると思われる。聴き手として、私を含めた多くの「ごく一般的リスナー」ならば、主役である歌い手に興味が有るわけで、演奏者やバックミュージシャンの知識はあまり無いはずである。にもかかわらず、本演奏でのムーンライダースの演奏は思わず凄いと言わしめてしまう位のグルーヴ感を出している。すみこさんの澄みとおったハイトーンの歌声との相性も最高であり、これはもはやロックのライブアルバムとして聴いても全く問題といえる程の凄みを持ち合わせている。
このCDと、すこし前に新発売されたシングル曲網羅したCDがあれば、とりあえず鬼に金棒状態であるが(余裕が有ればCD化されているアルバムも購入だっ!)、他の方も述べておられる通り、これ程の名唱、名録音はぜひともノーカット版でも聴いてみたいと思える位である。(残っているのか???)原点回帰として、商号(社名)変更されるコロムビアミュージックエンターテインメント改め日本コロムビアには今後に大きな期待を寄せている。
風・空・そして愛
最近ユーチューブで若き日の彼女が窓際で「風に吹かれて行こう」を聴き自分自身の中で遠い記憶が・・・
正直、彼女の存在は最近になって知りデビューした頃、私は中学生の頃だと思います。たぶん彼女の歌だと意識せず聞いていた記憶が 無意識に懐かしく感じるのかもしれません。この曲が収録されてるこのアルバムを買いました。カバー曲かと思われますが、幼い頃から聴いてた懐かしい曲もあり買って良かったです。
フライング (紙ジャケット仕様)
FLYING、ペパーミント・モーニング、黄昏遊泳、ムーンライト・ジルバ、GOOD-BYE・グラフィティ(以上、松本隆/鈴木茂/鈴木茂)、あなたにテレポート、私春記(以上、松本/佐藤健/鈴木)、TODAY(松本/佐藤博/佐藤博)、夢色グライダー(松本/細野晴臣/鈴木)、夜を渡って(三木たかし/山県すみ子/鈴木)、クリスタル・ホテル(松本/伊藤銀次/鈴木)の11曲に、アルバム未収録シングル曲(ムーンライト・ジルバのB面)プラスティック・ラブ(松本/山県/鈴木)がボーナストラックとして収録された全12曲。
多くのファンが指摘するように、このアルバムからやまがたすみこの歌い方が変わっていて、それまでの澄み切った透明な世界からの変化は賛否両論のようだ。しかし、この再発アルバムのために新たに書き加えられた彼女自身の言葉がある。
「オリジナル中心だったそれまでと変えて詞も曲もプロの手にゆだねてみると、私が本来持っていた別の部分を引き出されたようでとても心地よかったのを思い出します。自分で書いているとどういう訳か内にこもってしまいがちだったのに対し、もっと外へ向いた明るさを歌えたのではないでしょうか。」
プロデューサー:松本隆、サウンド・クリエーター:鈴木茂、演奏=ベース:小原礼、田中章弘、キーボード:松任谷正隆、佐藤博、パーカッション:斉藤ノブ、浜口茂外也、ギター:鈴木茂、ドラムス:林立夫、ほか。
何度も聴きたくなり、聴くたびに心地よいアルバムです。