ぴょん (りぼんマスコットコミックス)
”ぴょん”は、赤ずきんチャチャの連載終了後、初のコミックスです。ぴょん、鬼ラブ、くせ毛女、熱血幼児戦記、ムンバドールの6作品が収録されています。
今回メインの”ぴょん”は、わんぱく元気な女の子”ぴょん”と山のてっぺんに住むうさぎによく似たオバケ”パチ”(←ぴょん命名☆)のお話。この話に出てくるオバケたちには、それぞれ専門分野があり、パチちゃんは、走り専門のオバケです。ぴょんとパチの繰り出すハチャメチャっぷりは、チャチャのときよりもパワーアップしてます!!
また、他の短編作品でも、カワイイキャラクターとキモいキャラクターが織りなす波状攻撃はさすが!!衝撃的な1冊となっています。
ただ残念なことに、この本は”ぴょん”というタイトルなのに、6~最終話までの4話が未収録。事実上ぴょんは完結していません。そんなわけで、星4つにしました。
それでも、みんちゃんのハチャメチャワールドは健在。ぜひお試しあれ
赤ずきんチャチャ DVD-BOX VOL.3
BOX1、2に収録されている「マジカルプリンセス編」は、彩花みんの原作とはやや懸け離れた設定の下、シリアスな展開もアリの如何にも「戦う魔法のプリンセス」と云った感じのシリーズだったのですが、このBOXに収録されているその他第三期とも言うべきシリーズは、原作のテイストを活かし、世界の命運とはなぁーんの関係もない、ひとりの魔法使いの弟子としてのチャチャの日常を描いています。
余談ですが、週一回のアニメと月刊誌連載では元々話数をカバーし切れていなかったのですが、似た様な世界観になるに至って彩花センセイも混乱して来たのか、この時期辺りから「原作」の筈の漫画がアニメのパロディを始めてしまうと云う珍妙な事態も発生しました。
さて見所は色々、前述の様に大魔王はもうやっつけてしまったので、マジカルプリンセスともいよいよお別れ。それこそ何も考えずに突っ走るだけのノー天気なドタバタライフが始まります。「毎日がお祭り騒ぎ」と云うパターンの王道を往く、90年代初めを代表するコメディ作品です。
若手声優さん達のフレッシュな掛け合いは、このアニメが声優デビュー作と云う方が多かったのですが、もうそろそろそれもすっかり板についてきた様で、「゛」の付いた台詞を言わせれば日本一の鈴木真仁さんを始め、ノリにノッています。
この後幾つものヒットを飛ばすことになる大地丙太郎、桜井弘明、佐藤竜雄に代表されるスタッフ陣の暴走も益々ヒートアップ、それぞれの持ち味を出し切ってお互いを刺激し合っていた様です。その所為で毎回カラーが変わっていたので、マニヤな方ならば「この回はこのスタッフが」と直ぐに言い当てることさえ出来ました。浮き沈みが激しいシリーズでしたので、OVA並にクオリティの高い回もあれば、思わず忘れ去りたくなる様な回もあったのですが、この時期は流石に1年続けてきただけあって、一番安定しています。
DVD化にあたっては、特にリテイクを入れる様なこともなく、豪華な初回特典が付くなんてこともありませんでしたが、放映データが書かれたブックレットに、設定資料集がオマケに付いて来ます。BOXジャケットは両面全キャラ総出演で中々賑やかです。