医療機関という緊張感のある場所を舞台しながらも、ほのぼのとしたムードで仕上げられているので読後感が爽やかです。主人公の性格も好感が持て、とても良くまとめられていると思います。 ちっちゃいナース(3) (アクションコミックス) 関連情報
本作品には、二つの対比があります。但馬医院のちっちゃいナースと、おっきいナース。それから、但馬医院の若先生と、大病院の時期院長の財津先生です。ちっちゃいナースの瞳子さんは、小さいけどスタイルが良くて、元気があって、街中で愛されています。おっきいナースの洋子さんは、背が高くてスレンダーで、割合、現実的な考え方をします。ちっちゃいナースは、若先生に似て、誰のためにも努力を惜しまないし、打算的な面は皆無です。こういうところが、街中の信頼を集めているのですが、その事自体がギャグ化されています。「いい人」過ぎる事で、少々ハラハラとさせられますが、そこが大きな魅力です。若先生にいたっては、いい人過ぎて、その事で妙な失敗をしたりします。病気という、陰性の話題が扱われているのに、但馬医院は、いつも陽気で、笑いに満ちています。こんな雰囲気の本作品第2巻では、ちっちゃいナースの、但馬医院への、就職エピソードが話題になっています。この部分は、ごく短いものの、大変印象的で、医療の基本姿勢に、ダイレクトに触れています。これはおそらく、著者の、病院受診体験に、基づいているのだと思います。私は、病院に勤務する勤務医ですが、いつも、若先生やちっちゃいナースから、多くの事を教えられます。ギャグではあるものの、医学や看護学の専門書相応に、本書を読む事も、大事だと思うのです。本書は、ほんわかとした気分になって、しかも、ほんのりと笑えます。画面が大きく、ページ数の面でも満足出来る、ボリューム感のある一冊です。 ちっちゃいナース 2 (アクションコミックス) 関連情報
医療機関という緊張感のある場所を舞台しながらも、ほのぼのとしたムードで仕上げられているので読後感が爽やかです。主人公の性格も好感が持て、とても良くまとめられていると思います。 ちっちゃいナース : 3 (アクションコミックス) 関連情報