スティル・クレイジー [DVD]
歳をとってこういう作品が心に響くようになってしまった。
結果的に当たりなんだが、本作に★5つをつけたらいけないような気がして、一つマイナスとした。
話の筋はバンド再結成に向けて紆余曲折。
どれもこれもどこかで見たような話である。
だが、ワンパターンは王道なのである。
いわば、『水戸黄門』のラストに印籠が出てきて、悪人がひれ伏すのと同じ。
観客はそういうのをこそ欲している。
途中途中にギャグが挟まれているが、そのギャグがことごとく滑っていて、すっごく寒い。
最初、コメディだと思っていたため、こんな寒い調子が続くんじゃ糞だと思った。
でも、最後まで見て気がつくのである、これは狙って外しているギャグだと。
登場人物は、みな道を外れたおっさんたちだ。
若いころに酒と薬と女に溺れ、社会のレールから勝手に外れていった連中である。
仲間内だけでしか受けないような話をして、仲間内だけで大笑いする。
それを観客は外から見ていていたたまれなくなってくる。
そして、「歳をとるというのは悲しいことだ」と感じるのである。
しかし、人は誰でも歳をとる。歳をとったとき、はじめて「老いというのも悪くない」と、無理矢理にでも思うようになる。
話が先に進むごとに、やっと「これはコメディではなく、おっさんたちのレクイエムなんだ」と気がつく。
過去の栄光をもう一度、だが、そうやすやすと「もう一度」はやってこない。
七転八倒の末にやっと光らしきものが見えてくる。その程度だ。
正直に言って、ビル・ナイ以外は興味もなかったが、時間がたつごとに作品に引き込まれた。
劇中、彼らが喝采を浴びるとき、見ている自分自身も嬉しくなってくる。
それがどこか悲しい。
スティル・クレイジー [DVD]
先日深夜にやっていたので、おっ!と・・また見てしまったが面白い!
なかなか二度見て面白い映画は無いのだが・・・
とにかく、ロック好きやバンド経験者なら間違いなく楽しめる!
ドタバタの後にホロっと来るのは、良くある話だが、チープさを感じないのは役者の演技がこの手の映画にしては、ダントツで良いからだろう
ラストの演奏シーンは曲の良さも手伝って、沁みる・・・必見!
現代アート、超入門! (集英社新書 484F)
現代アートがわからないと感じる人は多いと思いますが、本書はその現代アートの最高にわかりやすい入門書です(「超」入門書というのはウソではありません)。
「まえがき」で著者自身が書いていますが、そのわかりやすさの理由であり、著者のウリでもあるのが、著者が元フツーのサラリーマンであって、美術界オンリーでやってきた人ではないということです。
そのため、一般の人と同じように「わからなかった」過去があり、読者の目線でわからないことを前提に解説してくれているので非常にわかりやすい内容に仕上がっています。
こういう説明ができる人がもう少し増えれば現代アートに興味を持つ人はもっと増えるだろうに、と感じた一冊でした。
もちろん新書一冊で現代アートの全てがわかるはずもないのだけれど、有名な作品だから素晴らしい、と知ったかぶりをしたくない人にオススメです。
バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第2番&第5番
ブランデンブルグ協奏曲5番でレヴァインのチェンバロがなかなか格好良いです。トゥッティでもチェンバロがはっきり聞こえるので録音のバランスもなかなか良いです。ブランデンブルグ協奏曲2番は貴重ですね。シカゴ交響楽団の主席トランペットを53年間務めた神様アドルフハーセスのソロが聴けます。
スティル・クレイジー [DVD]
この映画の見どころは、ばかで可愛いおやじたち☆
おやじ好きにはマジでたまらない映画です!!!!
映画の冒頭は、しょぼくれた人たちばっかで、さえないし、つまんなそーと思って見てたけど、だんだんその顔が輝いてく様子に、釘付けになりました!
スティル・クレイジーというタイトルどおり、年を取っても、頭の中は子供のままな不器用でクレイジー。そんな彼等の自分の年齢とのギャップや過去の栄光との葛藤が、少し切ない。
でも、夢ばっか見て、子供っぽいおやじ達は可愛い!
個性派俳優さんたちの演技力も見どころ!!みなさん表情が素敵なんですよね。
特にラストが、もうっ……!!!!
ちょっとしか出てこなかったけど、ブルース・ロビンソン には、めろめろ〜0(>ω<)0
70年テイストの曲もいい感じだし、テンポも良くて楽しく見れました。