Minute By Minute
1970年代に一世風靡したロックバンドのひとつでもあるドゥービー ブラザーズは、71年にデビューし、73年の「キャプテン アンド ミー」でブレイクし、音楽関係者から高い評価を得て、通産5枚目の「スタンピード」(75年)では大ヒットとなったが、中核人物のトム ジョンストンが病気のため一時離脱し、6枚目のアルバム「ドゥービー ストリート」ではマイケル マクドナルドが加入し、これまでのドゥービーのサウンドとは打って異なったため、好セールスではあったがドゥービー史上最大の賛否両論作となった。その後トム ジョンストンは復帰するも、結局メンバーとの確執のため再び脱退してしまった。そして本作の「ミニット バイ ミニット」(78年)はトム ジョンストンの脱退劇を乗り越えて製作された後期のドゥービー ブラザーズの最高傑作となったアルバムだ。
そもそもドゥービー ブラザーズに前期と後期があるのだが、なぜそうなったのかというと、前期のドゥービーのサウンドスタイルは南部系音楽をベースにしたロックサウンドであったのだが、さっきも書いたことだが通算6枚目のアルバムで、都会的なR&B風サウンドをベースにしたロックサウンドに転身してしまったためであったからだ。つまり1st〜5thまでが前期で、6th以降から81年の解散までが後期となり、本作がその後期の作品の中では最もヒットしたアルバムにもなり、ドゥービーの最高傑作の一枚のひとつにもなったのだ。
本作のサウンドスタイルは6thのような都会的なR&B風サウンドというよりむしろ、エキゾチックなAOR風ロックサウンド言ったところだ。また6thでは実験要素も感じられ少々ぎこちなさを感じたが本作あたりになると全体的にまとまりがあるような勢いも感じられ、聴き心地もだいぶよくなった。都会的なサウンドが印象的な(1)で幕を開けシングルヒットした(2)は、エキゾチックで都会的なポップサウンドが印象的で、ヒット曲にふさわしいナンバーだと思う。またタイトルトラックの(3)はメンバーの洒落たコーラスが印象的で、個人的には本作のベストトラックにふさわしいナンバーで、(2)よりも優れた曲だと思う。(8)はインストナンバーだが、前期のドゥービーを彷彿させるような南部的要素が強い曲調で、初期のファンにはうれしいナンバーといえよう。また(6)も(2)並に優れたポップナンバーだと思う。この他にも聴き応えのあるナンバーも多数あり、本作が後期のドゥービーの最高傑作と呼ばれる理由がよくわかし、ドゥービーブラザーズの最高傑作の一枚としてもふさわしい内容だと思う。しかしながら、個人的には前期の代表作の「キャプテン アンド ミー」や「ドービー天国」「スタンピード」のほうが気に入っているのだが、これは個人個人の好みの問題であれ、決して本作をけなしてるわけではない。(だが6thの「ドゥービー ストリート」はかなり不満がある)本作を聴かずにドゥービー ブラザーズを語ることは恐らく無理だろう。それほど本作はドゥービーにとって欠かせない存在だ!
Rockin Down the Highway [VHS] [Import]
画質も音質も綺麗なスタジオライブ。
お客さんは200から300人程度でしょうか?
エリック・クラプトンのアンプラグド的な雰囲気です。
曲目も素晴らしく全員がノリノリなのはいいのですが、如何せん、曲が終わるごとに、ブチってノイズが入るのです。
最後の曲が終わった後も客の反応なしで突然DVDはメニュー画面に戻ってしまいます。
これって欠陥品なのでしょうか?
【日本語字幕付・日本版】ザ・ドゥービー・ブラザーズ/フェアウェル・ライヴ~ライヴ・アット・ザ・グリーク・シアター1982 [DVD]
どっちかと言うと、というか絶対初期のファンなんだけど、トムジョンストンはあの前にソロとか出していたから初期の曲はトムジョンストンに歌って欲しかった。あのLIVEでチャイナグローブのイントロを弾くパットシモンズは一番ノってた。トムジョンストンのエクスプローラもカッコ良すぎたね。
Original Album Series: Doobie Brothers
イーグルスと人気を二分したウエストコースト・ロックの雄の最も充実していた時期の作品5作のセット。嘘でしょう。ハズレなし。すべて水準以上の出来です。私は単品で揃えたため、3倍以上のお金を払いました。まだ持っていない人には是非お薦めします。